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NVIDIAが生成AI高速化のために設計されたCPU「GH200 Grace Hopper Superchip」の量産を開始

2023.06.06

世界的なメーカーから提供されている400以上のシステム構成に追加予定

NVIDIAはGH200 Grace Hopper Superchipの量産が開始され、複雑なAIおよびHPCワークロードを実行するための世界中のシステムに搭載予定であることが発表された。

GH200 を搭載したシステムは、生成AIに対する急増する需要に応えるために開発された NVIDIA Grace、NVIDIA Hopper、NVIDIA Ada Lovelace、NVIDIA BlueFieldなど、NVIDIA の最新の CPU、そして GPU、DPU アーキテクチャのさまざまなコンビネーションに基づく400以上のシステムの仲間入りを果たすことになる。

COMPUTEX では、NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) 氏が、GH200 Grace Hopper Superchip に関する新しいシステム、パートナー、および詳細を明らかにした。

GH200 Grace Hopper Superchip は、NVIDIA NVLink-C2Cインターコネクト テクノロジを使用し、Armベースの NVIDIA Grace CPU と Hopper GPU アーキテクチャを統合する。

その結果、最大900GB/秒の総帯域幅が実現。これは従来のアクセラレーテッド システムに搭載されている標準の PCIe Gen5 レーンよりも7倍広い帯域幅であり、最も要求の厳しい生成 AI および HPC アプリケーションに対応する驚異的なコンピューティング能力を提供することが可能だ。

NVIDIA アクセラレーテッド コンピューティング担当バイス プレジデントのイアン バック (Ian Buck) 氏は、今回の発表に際して次のように述べている。

「生成 AI はビジネスを急速に変革し、ヘルスケア、金融、ビジネス サービスを含めたさまざまな業界で新たな機会を開拓し、発見を加速しています。Grace Hopper Superchip の量産が開始したことで、世界中のメーカーは間もなく、企業が独自の独自データを活用する生成 AI アプリケーションを構築および導入するために必要なアクセラレーテッド インフラストラクチャを提供できるようになります」

GH200 Superchip を搭載したシステムは、今年後半から発売される予定だ。

何百ものアクセラレーテッド システムとクラウド インスタンス

台湾のメーカーを含め、世界中のシステムメーカーが、NVIDIA のプロセッサを組み合わせたさまざまなシステムを市場に投入している。実際、AAEON、Advantech、Aetina、ASRock Rack、ASUS、GIGABYTE、Ingrasys、Inventec、Pegatron、QCT、Tyan、Wistron、Wiwynn などの台湾のメーカーが、NVIDIA 創業者/CEO のジェンスン フアン氏の COMPUTEX 基調講演において、主要パートナーとして取り上げられた。

さらに、世界的なサーバー メーカーである Cisco、Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise、Lenovo、Supermicro、および Atos傘下のEviden も、NVIDIA アクセラレーテッド システムを幅広く提供している。

NVIDIA H100 のクラウド パートナーには、Amazon Web Services (AWS)、Cirrascale、CoreWeave、Google Cloud、Lambda、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure、Paperspace、Vultr が含まれる。

NVIDIA L4 GPU は、Google Cloud で利用が可能だ。

アクセラレーテッド システム全体にわたるフルスタック コンピューティング

NVIDIA Grace、Hopper、および Ada Lovelace アーキテクチャによって加速される今後のシステム ポートフォリオは、NVIDIA AI、NVIDIA Omniverse プラットフォーム、NVIDIA RTX テクノロジを含む NVIDIA ソフトウェア スタックの幅広いサポートを提供する。

またNVIDIA AI プラットフォームのソフトウェア レイヤーである NVIDIA AI Enterprise は、生成 AI 、コンピューター ビジョン、音声 AI などの運用向け AI の開発と展開を効率化するための 100 を超えるフレームワーク、事前トレーニング済みモデル、開発ツールを提供する。

メタバース アプリケーションを構築および運用するための NVIDIA Omniverse開発プラットフォームにより、個人やチームが複数のソフトウェア スイートにまたがって作業し、共有環境でリアルタイムな共同作業が可能になる。

このプラットフォームは、仮想世界のためのオープンで拡張可能な 3D 言語である Universal Scene Description フレームワークに基づくものだ。

NVIDIA RTX プラットフォームは、レイトレーシング、ディープラーニング、ラスタライゼーションを融合し、業界をリードするツールと API のサポートにより、コンテンツ クリエイターと開発者の制作プロセスを根本的に変革する。

RTX プラットフォーム上に構築されたアプリケーションは、リアルタイムのフォトリアルなレンダリングと AI で強化されたグラフィックス、ビデオ、および画像処理の力をもたらし、何百万人ものデザイナーやアーティストが最高の作品を制作できるようにサポートする。

関連情報
https://www.nvidia.com/ja-jp/

構成/清水眞希

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