日本の自動車メーカーとヨーロッパやアメリカの自動車メーカーとのクルマ造りの違いのひとつに、4ドアセダンの扱いがある。4ドアセダンといえば乗用車の基本型だ。しかし、日本の自動車メーカーはたくさんのクルマを売ることを第一に考え、売れないクルマはすぐに生産を中止してしまう。その点、ヨーロッパやアメリカの自動車メーカーは、たとえ販売が見込まれなくても基本型のクルマは造り続ける。そのひとつの例が4ドアセダンだ。その形状は独立したトランクを持つ3BOXセダン。日本でもかつては大半の自動車メーカーが3BOXセダンをラインアップしていたが、現在ではほんの数えるほどになってしまった。しかし、ヨーロッパやアメリカの自動車メーカーは、伝統として造り続けている。
新世代パワーユニットを投入、見た目も一新!
前置きが長くなってしまったが、BMWのプレミアムスポーツセダンである「3シリーズ」は、今も進化を遂げている。最新モデルは2019年1月に登場した7世代目だ。1975年に第1世代から登場してから40年以上も世界中で支持され、進化を遂げてきた4ドアセダンモデルだ。
その7世代目も登場から2年以上を経過し、2022年9月によりモダンなデザインと、新世代パワーユニットを投入したモデルになった。外観は7代目になった時に、キドニーグリルか従来の2パーツに分かれたデザインから1つのフレームで縁取られ、立体的な造形を与えられた。ヘッドライトは下辺部中央に鋭角の切り欠きを入れた。
サイドビューもサイドウインドウ後端部の形状がCピラーと一体化したデザインになった。今回はヘッドライトの形状をよりシャープにし、キドニーグリルはワイド化された。リアもライトがより細く、水平ラインを採用している。