誰もがスマホやPCで情報収集する今の時代。どんなインターネット広告を展開するかが、企業の商品やサービスの成否を大きく左右すると言っても過言ではない。
では、広告を出稿する広告主たちは広告代理店選びにおいてどんなことを重視しているのだろうか?
SO Technologiesはこのほど、インターネット広告を広告代理店に委託しており、過去に委託先の乗り換えを実施した経験のある広告主439人を対象に、「広告代理店の乗り換えに関する調査」を実施し、その結果を発表した。
82.9%の広告主が3年以内に広告代理店を乗り換え。40.5%はわずか1年以内に取引終了
乗り換え前の広告代理店との取引期間について聞いたところ、多い順に「2年以内」が26.0%、「1年以内」が25.7%、「3年以内」が16.4%、「半年以内」が14.8%と続く結果となり、82.9%の広告主が3年以内に広告代理店の乗り換えを実施していることがわかった。1年以内の早期に取引終了した広告主は40.5%となった。
なお、本調査に先駆けて行われた事前調査にて、回答者が関わっている自社商品・サービスのインターネット広告出稿を広告代理店に委託しているかを聞いたところ、「はい」が69.0%となった。
そのうち、過去にインターネット広告を委託する広告代理店を乗り換えた経験があるかの質問に対して、「ある」と回答した広告主は85.4%であった。
近年インターネット広告運用の自動化が進んでいるが、現状、インターネット広告においては広告代理店への委託が主流であるとともに、大多数の広告主が代理店乗り換えを経験していることがわかった。
乗り換え理由は売上拡大・コスト削減が重視される傾向。明確な不満を持つ広告主は2割以下
現在の広告代理店への乗り換えを決める際に重視したポイントについて聞いたところ、「費用が安くなる」が44.9%、「費用対効果が高い」が36.0%、「担当者の広告運用ノウハウの高さ」が35.8%、「提案内容が良い」が34.6%と続き、売上拡大とコスト削減が重視されている。
また、委託する広告代理店を乗り換えたきっかけについては、「別代理店からの営業を受けた」が最多で30.8%、次いで「定期的に見直している」が23.2%となった。「代理店に不満があった」と回答した広告主は17.3%にとどまっている。
87%が「乗り換えをしてよかった」と回答。広告成果の向上・施策提案の実施により満足度がアップ
広告代理店を乗り換えて良かったと思うかを聞いたところ、大半となる87.0%が「はい」と回答した。
また、乗り換え前の代理店と現在委託中の代理店に対し、それぞれの満足している点を聞いたところ、乗り換え後に満足度が大きく向上している項目は、「改善施策の提案がある」で+5.9%、「広告結果が出ている」が+3.6%、「新しい施策提案内容が良い」が+2.5%と続いた。
さらに、全22項目のうち、満足度が向上したのは半数以下の10項目にとどまり、うち6項目が成果に関する項目となる。
同様に双方の広告代理店に対してそれぞれの具体的な不満点を聞いたところ、乗り換え後に大きく改善している項目は、上から「広告結果が出ていない」で-11.8%、「コンバージョンの質が悪い」-4.6%、「改善施策がない、少ない」-4.1%と、満足な点と同様に成果に関連する項目が目立った。「不満な点はない」も+8.6%と大きく伸ばしている。
これらの結果より、広告成果や、広告成果を上げるための施策提案の実施有無、質の向上によって広告代理店に対する満足度が高まりやすいと考えられる。
<調査概要>
調査対象:自社商品・サービスのインターネット広告出稿において、委託先の広告代理店を過去に乗り換えた経験がある企業の経営者・事業およびマーケティング責任者、現場の担当者
調査期間:2023年3月24日(事前調査期間:2023年3月22日~3月24日)
有効回答数:439人
調査方法:株式会社ジャストシステム「ファストアスク」によるインターネットアンケート
調査主体:SO Technologies株式会社
※集計時に小数点2位以下を四捨五入しているため、総計が100.0%とならない場合がある。
出典元:ソウルドアウト株式会社
構成/こじへい