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正しく説明できる?意外と知らない「徐行」の定義と注意点

2023.06.09

車両の走行スピードを落とすことを意味する「徐行」。日常的に車やバイクを運転していても、時速何キロ以下まで落とすことを表すのか知らない方も少なくないはず。そこで本記事では、徐行の定義や徐行が必要な場所や場面、徐行と最徐行と減速のそれぞれの違いを解説する。最後に紹介する徐行についての注意点もこの機会にチェックしておこう。

徐行とは

まず、「徐行」の定義とルールを見ていこう。「徐行」が必要な場所についてもぜひチェックしてほしい。

車両が速度を落としてゆっくり走行すること

「徐行」は、道路交通法第2条第20号に定められている規則で、電車や自動車などの車両が、直ちに停止することができるように速度を落としてゆっくり進むことを指す。また、徐行するように指示された場所で事故を起こした場合、走行速度にかかわらず、徐行義務に違反したことになるため注意が必要だ。

徐行のルール

徐行速度は「約10km/h以下かつ1m以内で停止できる速度」。しかし、乾燥している路面と積雪された路面では同じ速度で進んでいても、停止に必要な距離が異なる。そのため、徐行する際には道路状態に合った速度で走行することを心がけよう。

また、徐行しなければいけない場所でもっとも意識すべきは、車両がすぐに停止できる準備をしておくことだ。路面状態だけではなく、アクセルからブレーキに足を移動させる時間も踏まえて徐行運転しよう。

「徐行」と「最徐行」「減速」との違い

「最徐行」は「徐行よりもさらに気をつけて走行してほしい」という意味で、その地域の道路や施設管理者が標識を設置・管理していることが多い。また、「減速」は「車両などが走行している途中で速度を落とすこと」だ。「最徐行」「減速」は「徐行」と似たような言葉だが、意味を混同しないように気を付けよう。

徐行が必要な場所と場面

次に、徐行が必要な場所と場面を紹介する。車両で走行する機会が多い人は、必ず知識として身に付けておこう。

徐行が必要な場所

道路交通法で徐行が義務付けられている場所は、「徐行」標識が設置されている場所、左右の見通しがきかない交差点、道路の曲がり角付近、上り坂の頂上付近、こう配の急な下り坂だ。「徐行」標識は、白い逆三角形の看板に青字で「徐行」と描かれ赤く縁取りされた標識のことで、場所によっては、英語表記「SLOW」を追記した標識もある。これらの場所では、安全運転を意識し適切に徐行しよう。

徐行すべき場面

道路交通法では、交通事故の発生を防ぐために、以下の場面でも徐行を義務付けている。

・交差点で右左折する場面

・道路外に出る際に右左折する場面

・優先道路に進入する場面

・歩行者との安全な距離が保てない時や近くを通過する場面

・児童や幼児、高齢者や身体障がい者が通行している場面

・通学、通園バスのそばを通行する場面

・ぬかるみや水たまりのある場所を通過する場面

・環状交差点(ラウンドアバウト)で左折する場合

・特別に許可を得て歩行者用道路を通行する場合

・停車中の路面電車の近くを通過する際に安全地帯がある場合または、安全地帯のない停留所に乗降客がおらずかつ1.5m(メートル)以上の間隔がある場合

徐行の注意点

最後に、徐行する際の注意点を2つ紹介する。車両で運転する機会が多い場合は必ず確認しておこう。

徐行違反した場合は反則金や違反点数が科せられる

徐行場所や場面で徐行しなかった場合に該当する、代表的な違反行為は以下3つだ。それぞれ反則金7,000円(普通車)、違反点数2点が科せられる。

・徐行場所違反:徐行場所で徐行せずに走行すること。

・歩行者用道路徐行違反: 警察署長の許可で歩行者用道路を通行する場合に、徐行せず走行すること。

・安全地帯徐行違反:道路の安全地帯の脇側を通過する場合に、その安全地帯に歩行者がいるにも関わらず徐行せずに走行すること。

走行する場面や場所によって徐行時の操作が異なる

徐行時に注意しておきたいのが、道路の形状や状態、場面によって速度の作り方に違いが生じるため、操作が異なる点だ。特に、交差点での左折は、巻き込み事故が生じたり、横断者が走ってきたりと危険な場面の一つ。この場合は、交差点に到着する手前で十分に速度を落としてから、ブレーキペダルに足を構えて安全確認後に左折し始めるのがいいだろう。

 

※データは2023年5月下旬時点のもの。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

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文/編集部

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