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知ってる?「オンプレミス」の意味とクラウドとの違い

2023.06.08

情報通信産業に携わる立場であれば、一度は「オンプレミス」という言葉を聞いたことがあるのではないだろうか。近年ではオンプレミスやクラウドの活用によって業務の効率化を図る企業が増えているが、正しい意味まで把握していない人も少なくないはず。そこで本記事では、オンプレミスの意味やクラウドとの違いを解説する。最後に紹介するオンプレミスのメリット・デメリットもぜひこの機会にチェックしておこう。

オンプレミスとは

「オンプレミス」とは、情報システムであるサーバやネットワーク機器などのハードウェア・ソフトウェアを自社で保有し、管理・運用するシステムのことを指す。自社で通信環境を整えたうえで、すべての情報システムを管理できる施設の構内に設置しているのが特徴だ。なお、オンプレミスは英語で「on premise」と表記され、「構内」(premise)にある(on)という意味がある。

従来はオンプレミス型がシステム運用の主流だったが、コストが膨らむことがネックであった。そのような状況のなか、IT技術が進化したことによって新しいシステム運用形態「クラウド」の活用が広まった経緯がある。

クラウドとは、ネットワーク経由でコンピューターからユーザにサービスが提供される仕組みのことを指し、オンプレミスとは真逆の性質を持つ。オンプレミスの場合、ハードウェアの購入に加え、PCにソフトウェアやデータをインストールする必要があったが、クラウドの登場によって、オンラインでソフトウェアの利用やデータのやり取りが可能になった。

「オンプレミス」と「クラウド」の違い

続いて「オンプレミス」と「クラウド」の特徴の違いを詳しく見ていこう。

セキュリティ面

社内でネットワーク環境を完結させるオンプレミスには、自社の方針に沿ったセキュリティ対策を講じることができるという利点がある。

一方、クラウドの場合でも、パブリッククラウドやプライベートクラウドなどをデータの種類ごとに使い分けすれば、セキュリティの強化も可能だ。近年、テレワークの浸透によってオンプレミスでも社内LAN以外のネットワークからアクセスすることがあったり、クラウドシステムのセキュリティ対策の安全性が向上したりと、それぞれの利用環境にも変化が見られる。セキュリティ対策の方法にそれぞれ特徴はあるものの、安全性についてはどちらも同程度の水準が期待できると考えていいだろう。

コスト面

オンプレミスを導入する場合、高額なサーバやネットワーク機器、ソフトウェアのライセンスなどの購入が必要となるケースもめずらしくない。また、維持費として、情報システムを運用できる人材の人件費や電気代も発生するため、トータルで考えると比較的高いコストがかかる傾向にある。

一方、クラウドは、必要な件数分のライセンス料金、利用量に応じて請求料金が変化する従量課金のサービス料金の支払いのみで導入できるため、最小限のコストで運用が可能だ。ただし、大規模なシステムを使う場合は、オンプレミスの方が低コストとなるケースもある。

運用面

自社でシステムを構築するオンプレミスでは、希望に応じて自由なカスタマイズが可能だが、必要機器を揃えたり、システム強化の際に必要なものを購入したりするのに時間がかかることが欠点。

一方でクラウドは、必要なサーバ数をWeb上で変更できる点と、登録後すぐに使える点が特徴的。利用しているサービスプランやオプションを付けることで迅速な増強が可能であることから、スピード感を重視したい場合に向いている。

リスク面

オンプレミスは、災害によって施設内に設置されている機器が故障し、システムがダウンしてしまうリスクを抱えている。また、故障した場合を踏まえてシステムを復旧できる人員の常駐を検討しなければならない。

一方、クラウドは災害が生じた時にも、クラウドを提供している事業者がシステム復旧を行うため、利用している企業はインターネット経由での復旧確認だけで済む。なお、クラウドを提供している事業者は設備を分散しているため、物理的な災害リスクは比較的低いといえるだろう。

「オンプレミス」のメリットとデメリット

最後に、これまで紹介した内容を踏まえ、オンプレミスのメリットとデメリットをまとめて紹介する。オンプレミスの新規導入や継続に悩んだ際の参考にしてほしい。

メリット

オンプレミスの特徴は、カスタマイズ性が高い点、すでに運用しているシステムと連携がしやすい点にある。

情報システムの構築からすべて自社で管理・運用するオンプレミスは、使うハードウェアやソフトウェア、インフラの組み合わせも自由。自社独自のシステム構築によって、運用中に不具合が生じた場合でも、都度、修正や必要に応じた仕様変更もスムーズにできる。

また、すでに使っているシステムとの親和性が高いため、業務を効率よくするために新しくシステムを追加したり、一つにまとめたりと、自由に工夫が可能だ。

デメリット

オンプレミスは、システム導入や維持のコストが高いこと、システムが構築できるまでの期間が長いことがデメリットとして挙げられる。

導入に際しては、サーバ構築やシステム開発の費用、情報システムの管理・運用が可能な専門的な知識を有する人材の人件費が必要となり、コストが高くなりがちだ。また、自社でネットワークやサーバの構築から情報システムの開発まで行うオンプレミスを導入する際は、稼働までの準備に要する時間を考慮したうえで、余裕をもったスケジューリングが必要となる。

※データは2023年5月下旬時点のもの。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

※製品およびサービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/編集部

 

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