スマートプロジェクターメーカーのXGIMIは、プロジェクターにフルLEDとレーザーの2つの光源を採用した業界初の最新技術「Dual Light」テクノロジーを開発したと発表した。
なお、「Dual Light」テクノロジー搭載した製品は、今後ヨーロッパ市場に投入する予定とのことだ。
XGIMIは、これまでLEDまたはレーザーのいずれかの光源を採用したプロジェクター製品を展開してきたが、長年の研究を重ねた結果、フルLEDとレーザーの2つの光源を組み合わせた最新技術「Dual Light」テクノロジーの開発に成功。
LEDとレーザーそれぞれの長所を採用したことで、快適で自然なスペクトル、高輝度、高色精度、忠実な色再現を実現したという。
具体的には、赤色レーザーでLEDの欠点を補うことで、赤色の色域が拡大し、レーザー輝度も向上するため、広色域と高輝度を実現。さらに、LEDはレーザーの弱みを補完し、長時間視聴しても目が疲れない自然な光のスペクトラムを可能とした。
これにより、「Dual Light」テクノロジーは、最高クラスの高精度を実現。同社によると、ほとんどの家庭用プロジェクターのDelta E平均値は約7~8だが、最新技術を搭載したモデルのDelta Eは約1で、プロが使用するカラーモニターに匹敵するという。
また、「Dual Light」テクノロジーの色精度は、スイスにある「SGS」およびドイツにある「TÜV Rheinland」のダブルハイカラースタンダードの認証に合格。色域は、95.5%のDCI-P3色空間と99.9%のBT.709色空間をカバーし、より忠実かつナチュラルな色で再現する。
さらに、輝度は、2300ISOルーメンに相当する高輝度を実現。より目に優しく、明るくかつ忠実な色再現が可能となる。
なお、「Dual Light」テクノロジーについて、XGIMI CEOのSteven Xiao氏は「『Dual Light』テクノロジーを開発したことにより、プロジェクターの明るさが飛躍的に向上しました。これまでの家庭用プロジェクターにまつわる明るさの問題が今後なくなると信じています。XGIMIとして明るさを追加するだけでは不十分のため、高色精度への追求も必要だと感じています。なぜなら、それが明るさの基礎であると我々が考えております」とコメントしている。
構成/立原尚子