パフォーマンステクノロジーネットワーク「afb」を運用するフォーイットは、全国の10~60代までの男女500人を対象に副業に関するアンケートを実施。年代別・世帯年収別等の特徴に関するリポートとして発表した。
概要〜「¥10,000以下」が32.8%で次点
事前調査で「副業をしたことがある」と回答した全国の10〜60代の男女を対象とした「副業で稼いだ最高月収はいくらですか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「¥10,001~¥50,000」で28.5%となった。
そして「¥10,000以下」が32.8%、「¥50,001~¥100,000」が17.2%と続いた。また「¥1,000,001以上」として、「¥3,500,000」という回答が得られた。
年代別〜各年代で「¥50,000以下」がボリュームゾーン
年代別に見ると、どの年代でも「¥50,000以下」がボリュームゾーンとなった。
差が出た点として10代の結果が挙げられるが、「収益が出ていない」と「¥10,000以下」を合わせた割合が52.6%となり、他の年代よりも稼いだ金額が比較的低い傾向があった。
まだ副業経験が浅く、収益を得る機会が限られていることが考えられる。
未婚・既婚別〜未婚者¥10,000以下、既婚者¥10,001~¥50,000が最多
未婚・既婚別に見ると、未婚者で最も回答が多かったのは「¥10,000以下」で28.4%、既婚者で最も多かったのは「¥10,001~¥50,000」で29.5%となった。
以前実施した「副業をする目的は何ですか?」というアンケート(https://www.afi-b.com/beginner/archives/tsushin/13736/)で、既婚者の回答が未婚者を上回った”目的”として、「スキルアップのため」「視野を広げるため」というものがあった。
単発の成果を求めるものではなく、中長期的に取り組める副業を選択したことにより、収入の水準が高まった可能性も考えられる。
職業別〜「¥1,000,001以上」の回答率が最も高いのは「経営者・役員」
職業別に見ると、最高月収が「¥1,000,001以上」の回答率が最も高くなったのは「経営者・役員」となった。
日頃から収益面を意識していることや、ビジネスの知識やネットワークを活用することで副業においても良い結果が出せたのかもしれない。
ただ、他の職業でも比較的高収益を出している人は一定数存在していることがわかる。
取り組む副業の性質や市場の条件によって収益は変動するため、安定して収益を上げ続けるためには本業の職業に関わらず継続が必要になり、計画的に取り組むことが大切であると言えるだろう。
世帯年収別〜「収益なし」という人は世帯年収が高くなるほど減少
世帯年収別に見ると、最高月収が「30万円以上」と比較的高い収益を上げた人は「世帯年収1,001万円~」で24.4%となり、他の層と比較して約20%程上回る結果となった。
また、「収益は出ていない」という人は、世帯年収が高くなるほど減少していることがわかる。
ここで、どんな副業に取り組んでいるのか世帯年収別に確認してみたい。
2023年3月に実施したアンケートでは、「アフィリエイト」や「投資」「プログラミング」などの項目が、世帯年収が上がるにつれ増加するという結果が出ている。
収益の拡大性がある副業や、知見を貯めて中長期で行う副業に取り組んでいる割合が高いため、「世帯年収1,001万円〜」の層に高い収益を上げた人が多くなったことが推察される。
しかし、前述したとおり、副業で安定して収益を上げ続けるためには継続した努力が必要になるため、それぞれのライフスタイルやスキルに合わせて計画的に取り組んでいくことが大切になってくるのではないだろうか。
調査概要
対象者/事前調査で「副業をしたことがある」と回答した18歳~69歳の男女
サンプル数/500人(※回答なし12人)
居住地/全国
調査方法/ネットリサーチ
アンケート実施日/2023年4月26日 ~ 2023年5月2日
関連情報
https://www.afi-b.com/beginner/archives/tsushin/13803/
構成/清水眞希