かつては一億総中流といわれていたが、失われた20年を経た現在の暮らし向きはどのようにとらえているのだろうか。
クロス・マーケティングは、2022年11月、全国18~79歳の男女10,002名を対象に、暮らし向きやシニア名称の年齢イメージ、情報に対する意識態度に着目した「生活に関する調査(2022年)」を行った。
現在の暮らし向き
現在の暮らし向きを上中下の9段階で聴取し、3つのグループにまとめたところ、「中の下+下」は46%と多くを占め、「中の中」は29%、「上+中の上」は25%という結果に。30代と40代は「中の下+下」が48~49%とほぼ半数となった。
高齢者は何歳から?シニア名称の年齢イメージ
続いてシニア名称の年齢を実数で確認したところ、”シニア”は平均で63.6歳、”高齢者”は71.0歳、”お年寄り”は71.4歳であった。
年代別にみると、”シニア”は60代までは63~64歳、70代では64.6歳と若干高くなるものの、さほど大きな認識差はみられない。
”高齢者”と”お年寄り”は、同程度の年齢イメージで推移しており、年代が上がるにつれて年齢イメージも高くなる傾向がみられた。
60歳から5歳刻みでみた累積結果では、年代別にみると年齢イメージの差がより顕著に現れる。
“高齢者”と”お年寄り”イメージは、18-29歳は「65歳」でほぼ半数、30~60代においては「70歳」でほぼ半数以上となる。70代は「75歳」でようやく半数を越え、自分の年齢より下は“高齢者”、”お年寄り”と認識しない人が多くみられた。
情報関連の意識態度
情報についての考え方や態度(非常にそう思う+ややそう思う)では、「新しいことをするときは事前に十分に情報を収集して検討する」が69%と最も多く、「いつでも連絡や情報が送られてくるのはわずらわしい」57%、「他の人の意見や提案よりも、自分の意見や経験で物事を決めることが多い」55%、「政治・経済など社会の動きに非常に関心がある」54%、「どちらかといえば大勢の人の意見に合わせる」52%が上位となった。
年代による格差が最も大きいのは「政治・経済など社会の動きに非常に関心がある」で、年代が上がるほど割合が増加している。
その傾向は「新しいことをするときは事前に十分に情報を収集して検討する」「他の人の意見や提案よりも、自分の意見や経験で物事を決めることが多い」にもみられた。
一方、「専門家や他の人の意見や提案に従って物事を決めることが多い」「役に立つ情報なら発信者がわからなくてもかまわない」「最後まで自分の考えを押し通す」は、若い年齢ほど割合が高まっている。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:18~79歳の男女
調査期間:2022年11月16日(水)~11月21日(月)
有効回答数:本調査10,002サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある
関連情報:https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230518lifeconsciousness/
構成/Ara