従業員の80%が女性のNordseeの取り組み
ドイツ発祥のシーフードファーストフードチェーン店ノルドセー(Nordsee)も、大きな目標を明確に掲げ積極的に活動している。大きなポイントとして挙げているのは「食品のクオリティー」「ダイバーシティー」そして「環境」の3つだ。
まず第一に「食材のクオリティー」
オーストリアは海はないので国産は無理だが、ノルドセーは海があるドイツ発のチェーン店だ。
なるべく地元で採れる魚を使い、手に入らないものや季節によってはヨーロッパ内から調達している。生産地のハッキリしたものを使用し、魚の生態系も守ることも大切にしている。
次のポイントは「ダイバーシティー」。
年齢や国籍など異なった背景を持つ人たちが働きやすい環境を提供する事を大切にしている ⒸNordsee
従業員の20%が外国籍で、全体の81%が女性だ。年齢、性別、国籍などに関わらず全ての従業員が働きやすい環境、移民も含めダイバーシティーに対応したトレーニング、そして従業員向けの教育制度も提供している。
また恵まれない状況にいる人のサポートや、身体障害者への職業訓練なども実施、社会的弱者が社会的に活動しやすくなる運動を続けている。
そして最後の大きなポイントは「環境に優しい」こと。
無駄なく輸送できるように食材の輸送には国内の会社を利用、その中のいくつかの会社では、冷蔵E-トラックも既に使用しているなど環境に配慮したシステムを確立している。
テイクアウト用パッケージは再利用、もしくは堆肥化可能なものを選択。閉店30分前には残っている商品を30%Offにしてなるべく売れ残らないように、そして使ったオイルや残った食材も食品廃棄はせず堆肥化するなど食品ロスの削減に努めている。
海やビーチ、川のクリーンアップイベントも開催し、環境問題にも取り組んでいるほか、子供たち向けのイベントも開催し体力向上や教育の機会を与えるなど社会貢献もしている。