訳あり不動産の情報メディア「訳あり物件買取プロ」を運営するAlbaLinkは、家に和室がある500人を対象に「和室に関する意識調査」を実施。回答結果をランキング形式で発表した。
和室の用途で最多は「寝室・私室」
家に和室がある500人に「和室の使い道」を聞いたところ、最も多かったのは「寝室・私室(214人)」だった。以下2位「子どもが遊ぶスペース(100人)」、3位「客間・来客用寝室(97人)」、4位「物置・収納スペース(54人)」と続く。
寝室など個人の部屋として使っているという人が圧倒的だったが、「夜は寝室、昼は子ども用スペース」のように複数の用途で使っている人も目立つ。
和室にベッドや大きな家具を置かず、状況に応じてフレキシブルに活用している家庭も多いことがわかる。
「和室があって良かった」と感じる人は81.8%
続いて「家に和室があってよかったか」を聞いたところ、「とても良かった」「まあ良かった」が合わせて81.8%という結果になった。
最近の新築住宅やマンションでは、「和室があると家全体の統一感が損なわれる」などの理由から和室をつくらないケースも多々あるようだ。しかし実際には「あってよかった」と感じている人が多いことがわかる。
和室が必要だと思う理由1位は「和室は落ち着く」
和室があってよかった」と答えた409人に「和室がいると思う理由」を聞いた。
その結果、1位になったのは「和室は落ち着く(162人)」だった。「畳のにおいを嗅ぐと落ち着く」「実家に和室があったから馴染みがある」などの理由で、和室を好む人も多いのかもしれない。
また、2位「昼寝・休憩スペースになる(94人)」、3位「子どもの遊び場として使いやすい(42人)」5位「使い勝手がいい(30人)」など、機能面や用途の広さを評価する声も多数寄せられている。
和室は不要だと思う理由1位「掃除・メンテナンスが面倒」
一方、「和室はあまり必要なかった」「不要だった」と答えた91名に理由を聞いたところ、1位は「掃除・メンテナンスが面倒(47人)」という回答だった。
以下、2位「和室である必要がない(17人)」、3位「結局あまり使っていない(13人)」と続く。
和室の雰囲気などは好きでも、メンテナンスが大変だからいらないと感じている人も多いようだ。また洋風のライフスタイルのため和室をあまり利用しておらず、必要性を感じていない人もいた。
調査まとめ
和室については「あってよかった」という人が8割を超えた。
和室の雰囲気が落ち着くという理由で寝室として使っている人のほか、「子どもが遊ぶスペース」や「客間」として使っている人も多くいた。
部屋数が少ない家や来客が多い家であれば、「夜は寝室、昼は客間や子ども用スペース」など多用途に使える和室は便利なはず。
一方で畳はフローリングよりも耐用年数が短く、掃除・メンテナンスがやや面倒という面もある。和室とリビングの雰囲気が合わないという不満をもっている人もいたようだ。
ただ最近では、メンテナンスしやすい素材の畳やモダンな和室のデザインもある。和室がほしいけどデメリットが気になるという人は、一度工務店などに相談してみるとよいだろう。
調査概要
調査対象/家に和室がある人
調査日/2023年5月12日
調査機関/自社調査
調査方法/インターネットによる任意回答
有効回答数/500人(女性364人/男性136人)
回答者の年代/10代 0.8%/20代 16.0%/30代 37.6%/40代 24.2%/50代 17.0%/60代以上 4.4%
関連情報
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構成/清水眞希