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説明できる?自動車のエンジン「クリーンディーゼル」と「ディーゼル」の違い

2023.06.14

エコカー減税関連のニュースで見聞きする機会も多い「クリーンディーゼル」という言葉。なんとなく、環境にやさしいエネルギーのことだとイメージはできても正しい意味まで説明できる人はそう多くはないかもしれない。

そこで本記事では、「クリーンディーゼル」とは具体的に何を指す言葉なのか、通常のディーゼルとの違い、メリット・デメリットをわかりやすく解説する。クリーンディーゼル搭載の自動車購入で受けられる優遇税制と、補助金制度についてもぜひチェックしてほしい。

クリーンディーゼルとは

まずは、クリーンディーゼルとは何を指すのか解説していく。ディーゼルとの違いも併せてチェックしておこう。

環境に配慮した次世代型自動車のエンジン

クリーンディーゼルとは、環境に配慮した次世代型自動車「クリーンディーゼル車」に搭載されているエンジンのこと。従来のエンジンと比較して、大気汚染に影響を与える粒子状物質や窒素酸化物の排出量が少なくなるのが特徴だ。

自動車の種類や運転方法によっては、ガソリンエンジン車よりも二酸化炭素の排出量が少なくなるものもある。また、クリーンディーゼル車は、日本では自動車販売台数の5%~10%の割合を占めており、購入すると税制や補助金面での優遇を受けられる場合がある。

なお、ヨーロッパでのディーゼル車の普及率は減少傾向で、フランスとイギリスが2040年までにガソリンやディーゼルエンジン搭載の自動車の販売を終了する方針だ。

ディーゼルとの違い

ディーゼルとは、低温度から蒸発する燃料であるガソリンの代わりに高温度で蒸発する燃料である軽油を使うエンジンのこと。ガソリンよりも燃料代が安く、燃費が良いため走行にかかる費用を抑えられる点が特徴だ。

一方、デメリットとしては振動や騒音が生じる点や排気ガスに含まれる大気汚染ガスが出やすい点が挙げられる。この排気ガスによる環境汚染が問題視され、2003年には地方公共団体が「ディーゼル車規制条例」を設けた。この条例の制定の影響で、環境汚染物資の排出量の少ないディーゼルエンジンとして開発されるに至ったのがクリーンディーゼルだ。

クリーンディーゼル車のメリットとデメリット

次に、クリーンディーゼル車のメリットとデメリットを見てみよう。

クリーンディーゼル車のメリット

クリーンディーゼル車の主なメリットは、燃料代が抑えられる点、エンジンの耐久性が高く力強い走行ができる点だ。クリーンディーゼル車は、ガソリンよりも1リットルあたりの単価が安い軽油を使うため、ガソリン車やハイオク仕様車よりも燃料の値段が安い。また、燃費も良いため燃料代が抑えられる。

また、クリーンディーゼル車は耐久性が高く、加速性能に優れたディーゼルエンジンの特徴を引き継いでいるため、同じサイズのガソリン車と比べて坂道でもスムーズに走行することができる。ディーゼルエンジン車で問題視されていた振動や騒音が軽減されるのも嬉しいポイントだ。

クリーンディーゼル車のデメリット

クリーンディーゼル車のデメリットは、車両価格や維持費が高い点。クリーンディーゼル車は、大気汚染物質の排出を削減するための最新の技術を用いて開発されたエンジンが搭載されているため、ディーゼル車やガソリン車と比べて高額で販売されている車両が多い。

また、ガソリン車と比べて、軽油から出た有害物質を除去する役割を持つエンジンオイルを交換する頻度が高くなるうえ、エンジンオイル自体の値段が高いことから維持費も高額となる。

クリーンディーゼル車購入で利用できる優遇税制と補助金制度

最後に、クリーンディーゼル車を購入することで受けられる優遇税制と補助金制度について確認していこう。

エコカー減税

エコカー減税とは、排出ガスや燃費基準を満たした自動車に対して自動車取得税と自動車重量税が非課税または減税される制度のこと。クリーンディーゼル車の場合、自動車取得税は2019年9月30日新車登録分、自動車重量税は2021年4月30日新車登録分まで非課税となっていたが、現在は燃費性能に応じた減税措置に変更されている。

また、ガソリン車は環境基準の達成度によって自動車取得税が非課税または20%から50%の減税、自動車重量税が非課税または25%から50%の減税、自動車税が約75%または50%の減税となっている。

グリーン化特例

グリーン化特例は、排出ガスや燃費基準を満たした自動車に対し自動車税が減税される制度。

乗用車目的で購入したクリーンディーゼル車については、2021年3月31日までに新車登録を行った車両が対象で、2020年度基準と2030年度基準を90%達成すると自動車税が約75%減税される。この税制優遇は最大2026年3月31日まで受けられる予定だ。

自動車税環境性能割の減免

自動車税環境性能割とは、車両の燃費性能に応じて三輪以上の小型自動車及び普通自動車(特殊自動車は除く)を入手した場合に課税される税金のこと。燃費がいいほど税率が軽減される仕組みだ。

自家用・営業用目的で購入したクリーンディーゼル車の自動車税は、2023年12月末までは特例措置として、2020年度燃費基準達成の車両は非課税となる。

CEV補助金制度

クリーンエンジン車の普及促進を図るため、国や自治体ではCEV補助金制度を設け補助金を支給しており、クリーンディーゼル車も一部対象となっている。補助金交付額は車両の新車登録時期によって異なるため、購入前にインターネットや車両販売店などで調べて確認しておこう。

※データは2023年5月下旬時点のもの。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

※製品およびサービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/編集部

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