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入社してから3か月以内に転職や退職を考えた理由、3位待遇面の不満、2位人間関係のトラブル、1位は?

2023.06.01

「デジタル化の窓口」を運営するクリエイティブバンクは、全国の会社員・役員1083名を対象に「転職意欲の変化と採用管理」に関するアンケート調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。

入社3か月以内に転職・退職したいと感じる潜在層は回答者全体の約4割

新年度開始から2か月が経過。新型コロナウイルスによる規制緩和とともに開放的な気分になる時期だが、その一方で五月病なども気になるところだ。

そこで「新卒・中途で入社してから3か月以内に転職または退職をしたいと感じたか」という質問をしたところ、「はい」と回答があったのが全体の約4割となった。

世代別の結果を見ると、20代は「はい」50.5%で「いいえ」41.9%を上回ったが、世代が上がるにつれて「いいえ」が増える傾向に。「転職」が身近に感じられる世代と、「終身雇用」に馴染みが深い世代との意識差を表す結果と言えるかもしれない。

さらに「新卒・中途で入社してから3か月以内に転職または退職をしたいと感じた理由」について質問したところ、第1位「仕事内容の不一致」、第2位「人間関係のトラブル」、第3位「待遇面の不満」となった。

この結果から、職場環境の改善に加え、採用段階で求職者と企業側が明確なコミュニケーションを行ない、求められる仕事内容や役割、スキルの適合性について、より具体的な情報交換をすることが必要だと言えるだろう。

コロナ禍でも4割が「転職活動に前向きだった」

次に約3年にわたる新型コロナウイルスが転職活動に与えた影響を調べてみた。「コロナ禍において転職活動を行なったか」という質問に対して「転職活動を行なった」21.4%、「転職活動は行なわなかったが、検討した」19.4%と合計約4割がコロナ禍においても行動や検討をしていたことがわかった

また新型コロナウイルス規制が落ち着いてきた現在において「転職活動に対する意欲がどのように変わったか」について尋ねたところ、「意欲が上がった」「意欲が少し上がった」との回答が合計26.2%で「意欲が下がった」「意欲が少し下がった」の合計9.7%の2倍以上の結果となった。

さらに「意欲が変わった理由」を聞くと、第1位に「ワークライフバランスを重視しているから」という回答が挙がり、第4位には「リモートワーク制度を求めているから」という回答がランクインした。

経済の不安や働き方の変化、業種や職種への影響など考えざるを得ない状況が長く続いただけに、転職に積極的になったビジネスパーソンも多かったのかもしれない。

採用管理、社員数50人を超えたら「特化したシステム導入を検討」

では、採用活動を行う企業はどのように面接者の管理をしているのか。採用管理の方法について聞いたところ、具体的な管理方法の回答があったのは全体の41.2%だった。

その中で、人事管理や採用管理などシステムを導入しているとの回答者は約35%となり、さらに採用管理に特化したシステムを導入しているのは約10%だった。

採用活動の改善・強化や情報の一元管理による人的ミスを防ぐことができる「採用管理システム」。一般にはまだ馴染みが薄いこのシステムだが、「導入を検討している」と答えた回答者の所属企業規模をみると、社員が51名から100名の規模では17.8%がすでに検討を始める傾向にあることが判明した。

また「導入の検討していない」理由について、「コストや導入作業の手間がかかると判断している」との回答に多数となったが、業種問わず人材不足が社会の課題となっているからこそ、より自社のポジションにマッチし、退職者を出さない質の高い採用活動が求められているのではないだろうか。

調査の詳細
調査期間/2023年4月28日~2023年5月5日
調査対象/国内在住の20代から60代男女
有効回答者数/1083名
調査機関/「デジタル化の窓口」(運営元:株式会社クリエイティブバンク)
調査方法/インターネットリサーチ(ジャストシステム「Fastask」利用)

関連情報
https://digi-mado.jp/article/53369/

構成/清水眞希

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