暑さが本格化するこれからの季節、熱中症にはくれぐれも気を付けたいところだ。
例年6月から9月を中心に多くの人が救急搬送されている熱中症。被害に遭わないためには、夏の暑さに備えたり、夏の暑さを避けたりする行動が重要だ。
夏の暑さに備える取り組みとしては、汗をかくことで暑さに体を慣らしていく「暑熱順化」と、夏場にエアコンが使えることを確認する「エアコンの試運転」が重要となるが、実際に、これらの準備を行っている人はどれくらいいるのか?
そんな中、ダイキン工業はこのほど、全国の20代~60代の男女1,000名を対象に、「夏に備える取り組みと夏場のエアコン使用状況」について調査し、その結果を発表した。
暑さに備える「暑熱順化」と「エアコンの試運転」、取り組む意識に違いあり
体を暑さに慣れさせるための「暑熱順化」と、夏場にエアコンが使えることを確認する「エアコンの試運転」は、いずれも夏の暑さに備える取り組みとして大切だ。
今回の調査では、暑熱順化を意識して発汗に取り組む人は81.5%いるのに対し、エアコンの試運転に取り組んだ経験のある人は46.6%に留まる結果となった。
夏場には76.4%の人が暑さ対策のためにエアコンを使用しているにも関わらず、そのエアコンが使えるかどうかを事前に確認している人の割合は伸び悩んでいる。
猛暑の中で万一エアコンが使えなかった場合、熱中症のリスクは高まり、場合によっては死亡してしまう可能性もある。夏前には、暑熱順化だけでなく、エアコン試運転に取り組むことも大切だ。
暑熱順化を重要と考える人は約9割、試運転が重要と考える人は6割以下
今回の調査では、暑熱順化を重要と考える人は90.1%なのに対し、試運転を重要と考える人は6割に満たない58.3%であることもわかった。
急な気温の上昇が原因と思われる体調不良を感じた人が半数を超える53.9%に達している反面、夏場にエアコンが使えずに困った人は26.2%に留まっており、暑熱順化の取り組みと比べて、エアコン試運転の必要性を感じづらい人が多い可能性が伺える。
エアコンが不具合を起こす可能性は高くなくても油断は禁物だ。万一夏場にエアコンが使えないと、健康的で快適な暮らしが困難になることも考えられる。専門家は、エアコンは猛暑の時期の必須アイテムであることに加えて、夏前の暑熱順化とあわせてエアコンの試運転をすることの必要性も指摘している。