コロナ禍以降、リモートワークの機会が増えている昨今。共働き夫婦は、家の中でワークスペースの確保に悩むことはないのだろうか?また、そんなイマドキの共働き夫婦にとって、理想的な物件の間取りとは?
不動産情報サービスのアットホームはこのほど、現在共働きで、配偶者と2人暮らしをしながら、賃貸・購入の住替えを検討している男女437名を対象に「ライフスタイルや求める住まいに関する調査」を実施し、その結果を発表した。
共働き夫婦のライフスタイル
共働き夫婦の6割以上が「夫婦で一緒に過ごす時間を定期的に設けている」
現代の共働き夫婦は「夫婦で一緒に過ごす時間を定期的に設けている」かの問いに対し、6割以上が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した。
一方、「家の中で一人で仕事や趣味に没頭できるスペースが欲しい」は、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」が半数以上で、一人の時間を確保しつつも、夫婦一緒に過ごす時間も大切にすることがわかった。
在宅勤務をする夫婦の6割以上が「夫婦別々のワークスペースが欲しい」と回答
働き方を聞いてみると、夫婦ともに「出社」が8割以上となった。夫婦それぞれ約2割が在宅勤務で、その夫婦に「在宅勤務において夫婦別々のワークスペースが欲しい」か聞くと、夫・妻ともに「そう思う」「どちらかといえばそう思う」が6割以上だった。
共働き夫婦の家事分担割合は、夫が3.4割、妻が6.6割
夫婦の家事分担割合を聞くと、夫が3.4割、妻が6.6割という平均結果がでた。夫から見た場合と妻から見た場合を比較すると、0.7ポイントの差が生じた。
共働き夫婦が求める住まい
賃貸は「2LDK」が37.9%、購入は「3LDK」が40.8%でトップ
共働き夫婦が探している間取りは、賃貸では「2LDK」が37.9%で最も多く、次いで「2DK」・「1LDK」が15.5%(同率)だった。また購入の最多は「3LDK」が40.8%で、次いで「4LDK」が28.0%、「2LDK」が19.7%と続いた。購入のほうが部屋数を求める傾向が出た。
購入を検討する理由は「自分たちの資産になるから」が最多
賃貸、購入を検討する共働き夫婦にそれぞれの物件を探す理由を聞くと、賃貸は「ライフスタイルに合わせて住替えしやすいから」が22.8%で最多だった。一方、購入は「自分たちの資産になるから」が25.7%となった。賃貸を検討する夫婦はライフスタイルの変化、購入を検討する夫婦はライフプラン・マネープランを意識しながら、将来を見据えた住まい探しをしていることが読み取れる。
購入を検討する共働き夫婦のマインド
購入を検討する夫婦の約4割が「新築物件」を希望
購入を検討する共働き夫婦のうち、新築物件を探している人は約4割、中古物件は約2割となった。また探している物件に住んだ後について聞くと「定住したいと思う」は半数で、「いずれ住み替えたいと思う」を選択した人は約2割となった。また「いずれ住み替えたいと思う」を選択した人に理由と聞くと、「ライフスタイルに合った家に住みたいから」が最多で43.9%となった。
物件購入において最も不安なことは「住宅ローンの完済ができるか」
物件購入において不安なことは、「住宅ローンの完済ができるか」が28.4%で最多となった。以下、「災害が起こらないか」「理想の住まいを購入できるか」が続いた。人生の一大イベントである物件購入においては、高額のローンを借り入れる人が多いが、毎月支払えるか・完済できるかなどの不安が大きいようだ。
<調査概要>
調査対象/現在共働きで、配偶者と2人暮らしをしながら、賃貸・購入の住替えを検討している23歳~59歳の男女437名
調査方法/インターネットによるアンケート調査
調査期間/2023年3月7日(火)~3月9日(木)
※小数第2位を四捨五入しているため、合計100%にならない場合がある。
出典元:アットホーム株式会社
構成/こじへい