輸出業が大半を占める日本企業では、円高になると業績が悪化し株価に悪影響を及ぼしやすい。自動車や海運の先行きが重い中、半導体産業には勝ち筋があるという。その力強さ・底堅さを解説する。
世界のシェアを勝ち取る日本の半導体産業は負け知らず
デジタル化が進む社会を形作るのに、欠かせない半導体は、各国がしのぎを削って、その製造や研究に力を込めている。日本もその例外ではなく、かつては日本製の半導体が、高品質&低価格でコスパがよいとして、世界シェアの過半数を握っていたことさえある。
「この先、為替が円高方向に振れていく局面で、自動車や精密機械などの輸出企業が伸び悩む一方、半導体関連は需要が右肩上がりで、力強く伸びていくと見ています。とりわけ日本は、半導体製造装置と、シリコンウエハーの製造に強みがあります。3月には中国への輸出規制が敷かれたとはいえ、世界的な半導体不足の最中。その需要は尽きないでしょう」(井出さん)
米ガートナーの調査によると、半導体製造装置の世界シェア3位の東京エレクトロン(8035)や同7位のSCREENHD(7735)など、世界と戦える日本企業が名を連ねている。また、アドバンテスト(6857)のように半導体テスト市場の世界シェアの半数弱を握る企業もある。激化する半導体競争下での投資妙味は尽きない。
ニッセイ基礎研究所
チーフ株式ストラテジスト
主席研究員
井出真吾さん
株式市場、株式投資、マクロ経済に詳しく、新聞・テレビなどメディアにも多数出演し、投資経済の解説を行なう。
半導体製造装置の売上高推移と年成長率
日本半導体製造装置協会発表データより編集部にて作成
取材・文/久我吉史
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