訳あり物件買取プロを運営するAlbaLinkは、仕事を持つ男女500人を対象に、経済的自立と早期リタイアを意味する「FIRE」(=Financial Independence, Retire Early<経済的自立と早期リタイア>)に関する意識調査を実施。回答結果をグラフ等にまとめて発表した。本稿では、その概要を紹介する。
できることならFIREしたい人は78.0%
現在仕事をしている500人にFIREしたいと思うか聞いた結果、「とても思う」「まあ思う」と答えた人が78.0%となった。多くの人が、できることならFIREしたいと考えているようだ。
FIREしたくないという人からは、「生活が不安定だと思うから」などの意見が寄せられた。FIREでは投資の運用益が主な収入源になることから、安定して生活費を得られるかわからないと不安になる人も多いと推察できる。「投資収入が安定するならFIREしたい」と考える人が多いのかもしれない。
FIREしたい理由1位は「仕事・会社から解放されたい」
「FIREしたい」と答えた390人に理由を聞いたところ、1位は「仕事・会社から解放されたい(137人)」だった。次ぐ2位は「時間を自由に使いたい(106人)」、3位は「好きなことをして暮らしたい(53人)」と続く。
「面倒な人間関係から解放されたい」という回答もあり、現在の仕事や生活などの不満から解放されたい、自由になりたいと感じている人が多いことがわかる。
FIREするのに必要だと思う資産は平均1億900万円
続いて、FIREするのに必要だと思う資産の額を聞いたところ、ボリュームゾーンは「5,000万円超1億円以下」で平均額は1億900万円だった。1億円程度は必要ではないかと考える人が多いようだ。
例えば1億円を年利4%で運用すると、複利などを考慮せず単純に計算して投資収益は年間400万円。ひとり暮らしなら十分なうえ、夫婦ふたりが贅沢せずに暮らす場合も生活費はカバーできそうだ。
FIREに必要な資産の額は人や家庭によって異なり、「もっと生活費が少なくていい」という人なら、元手として必要な資産の額は減ってくる。
FIRE実現のために必要だと思うことは「投資」
最後に、FIRE実現のために必要だと思うことを聞いたところ、最も多かった回答は「投資する(285人)」だった。以下、2位「家計の見直しと節約(177人)」、3位「副業する(139人)」と続く。
「収入をあげるためにできること」と「支出を減らすためにできること」がランクインしたが、どちらかというと「収入アップ」についての方法が多く寄せられた。
調査概要
調査対象/現在仕事をしている人
調査期間/2023年4月22日~27日
調査機関/自社調査
調査方法/インターネットによる任意回答
有効回答数/500人(男性271人/女性229人)
回答者の年代/10代 0.4%/20代 18.0%/30代 35.8%/40代 30.0%/50代 12.8%/60代以上 3.0%
関連情報
https://wakearipro.com/financial-independence-retire-early/
構成/清水眞希