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ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン氏が日本で発表した最新テクノロジーとその中身

2023.05.30

「ダイソン」が日本法人を設立して、2023年5月で25周年を迎えた。実は、「ダイソン」にとって日本は特別な国である。というのも、初めてジェームズ・ダイソン氏がサイクロンテクノロジーを搭載した「G-Force」を販売したのは日本なのだ。

そのほか、1991年に国際デザインフェアで賞を受賞したのも日本。また、ダイソン初のロボット掃除機、初のビューティーカテゴリーに参入したヘアドライヤーお披露目、さらに、ダイソン初の直営店である「Dyson Demo 表参道」がオープンしたのも日本だ。

「初」が多くある日本で、また新たなテクノロジーや限定アイテムが、創業者でありチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏とチーフエンジニアのジェイク・ダイソン氏から発表された。

日本の文化やテクノロジーにインスパイアされ開発

ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏。

5年ぶりの来日となったジェームズ・ダイソン氏が登場したのは、「ダイソン日本法人25周年記念 プレスカンファレンス」だ。25年の日本との関りと、最新テクノロジーの発表。

ジェームズ氏にはインタビューさせていただいたこともあり、日本への特別な思いは感じていたが、デザインにも新たな開発に対しても、日本の文化が影響していることを改めて感じる機会となった。

「2004年に発売したDC12は、日本の家庭のために作りました。A4のサイズに収まらなければいけないとコンパクト化が必要にあり、世界初のデジタルモーターを開発しました」と、六本木で開催されたローンチイベントを懐かしむジェームズ氏。

その後も、ISSEY MIYAKEのパリコレにも参加し、限定ハンディクリーナーもローンチしている。また、ロボット掃除機のローンチや、羽根のない扇風機から加湿空気清浄機など、今までにない新たな製品を新たなテクノロジーとともに開発を続けている。

「25億ポンドをテクノロジーに投資しています。現在は、新たなバッテリーを開発しているほか、農業にも取り組んでいます」(ジェームズ氏)

ビューティー・サステナブル・医療と、開発分野は多岐にわたる。ビューティーテクノロジーを駆使したヘアケアからは、日本での25周年を記念したカラーリングの「セラミック ポップ」モデルも登場。ダイソン初のサイクロン掃除機である「G-Force」からインスパイアされたカラーリングで、日本限定発売だ。

ダイソン初となるヘッドホンが登場

チーフエンジニアのジェイク・ダイソン氏。

ダイソン初となるウェアラブル製品「Dyson Zone 空気清浄ヘッドホン」の発表は、チーフエンジニアのジェイク・ダイソン氏から発表された。空気清浄機能があるとはいえ、従来品と全く違ったカテゴリーの開発に驚いたが、ジェイク氏は「ダイソンは、ファミリービジネスです。自分たちで何をするべきか決めることができます」と、話す。

G-Forceのローンチ当時は、14歳だったというジェイク氏。日本のお土産のステーショナリーやガジェットは、魅力的だったという。そんな遊び心とテクノロジーが融合して誕生したヘッドホンに、空気清浄の機能を搭載したのは、ユーザーの環境にあるという。

ダイソンがすでに展開している空気清浄機は、周囲の環境を感知し、フィードバックとともに、ユーザーへ情報を送るシステムが構築されている。屋内は空気清浄機でクリーンな空気になるものの、外気が入ってくると汚染される。そこで、バックパックで街に飛び出し集気し、汚染物質を調査して、きれいな空気をヘッドホンから送り込めるウェアラブルなアイテムの開発に至ったという。

都市における騒音と大気汚染という2つの課題に取り組むために設計されたヘッドホンには、ダイソンの約30年にわたる気流、フィルター技術、モーター技術に関する専門知識と室内外の空気質に関する深い理解から生まれたものだ。

ダイソン新製品の体験イベントへ

体験イベント会場には、G-Forceを始め、ダイソンの歴史がわかる展示コーナーも。

ダイソン日本法人設立25周年を記念し、原宿で最新テクノロジーが体験できるイベントも開催され、新製品を体験してきた。まずは、G-Forceに始まり、日本の家屋を考えコンパクトさを追求したDC12や、ハンディクリーナー、空気清浄機など、ダイソンユーザーにとっては懐かしい製品も展示。

そして、最新アイテムのヘッドホンを体験し記念撮影ができたり、どのようなテクノロジーであるかを詳しく知ることができたり、ダイソンのテクノロジーをさまざまな角度から体感できるイベントになっていた。

ヘッドホンの音とクリアな空気を体感

Dyson Zone 空気清浄ヘッドホン オープン価格(直販価格:ウルトラブルー/プルシアンブルー 121,000円、直販限定で一部付属品が異なるモデル:プルシアンブルー/ブライトコッパー 137,500円 ※すべて消費税込み)

今回は、なんといってもイベント会場のエントランスにも大きく展示されていた「Dyson Zone 空気清浄ヘッドホン」が一番目をひいた。見た目は、一般的なヘッドホンと大きな違いはない。装着すると、耳当たりのいい快適なヘッドホンという印象。

音楽を流すと、心地よさと同時に周囲の音もしっかり聞き取れ、街歩きも可能だ。ヘッドホンの外側をタップするとモードが切り替わり、アイソレーションに。すると、ノイズがキャンセルされ、心地よく音楽が楽しめる。

最大50時間、高度なノイズキャンセリング機能、音のゆがみを極限まで抑えた忠実なフルスペクトルのオーディオ再生が可能だ。可聴域を超えた6Hzから21kHzの周波数まで再生することで、可聴帯域全体にわたってよりクリアな音を実現してくれるそうだ。

音楽を楽しめるヘッドホンは誰しもが想像できるだろう。なんといっても気になるのは、空気清浄機能だ。各イヤーカップ内のコンプレッサーが二重構造のフィルターを通して空気を吸い込み、浄化された2つの気流が非接触型シールドを通して鼻と口に流れ込む形だ。ヘッドホンの前側にシールドを装着して使用するが、これはマグネットで簡単に取り付けることができた。

ヘッドホンとシールドを着用。シールドはマグネットで簡単に装着できる。

非接触のため、口もとに空気が流れ込んでくるのが感じられる。少し涼しいような感じもした。空気が流れ込む音は気にならなかった。

シールドを取り外さず、下げることで会話も可能。

マグネットとはいえ、会話のたびにシールドを外すのは面倒だと感じたら、顎にスライドさせることもできる。マスク着用時にずらすのと同じ感覚で手軽だ。ヘッドホンの安定感が良いからか、シールド着用時は670gということだが、重さは感じなかった。今後、マスク着用しなければならないシーンでも、このシールドがあれば安心だ。

ロボット掃除機も進化

Dyson 360 Vis Nav ロボット掃除機 オープン価格(直販価格:189,200円 ※消費税込み)

2010年から共働き世帯が増加傾向にあり、ロボット掃除機に掃除を任せられることがニーズとして高まっていることを受け、2014年にダイソンからもロボット掃除機が登場している。

今回、モーター技術や集塵性能などこれまで培った掃除機の研究開発と高性能ソフトウェアを組み合わせた「Dyson 360 Vis Nav ロボット掃除機」が発売された。毎分最大110,000回転し、最もパワフルな吸引力に加え、一般的なロボット掃除機の大きな問題のひとつである壁際や隅の掃除問題もクリア。D型形状と前面搭載の機体幅のブラシバーとともに、端のゴミを吸引するエッジノズルが搭載されている。

壁を検知するとエッジノズルが自動で作動し、ホコリを取り除く構造になっている。デモンストレーションを見ていると、壁際を動きながら、90度に曲がっても、隅のゴミに見立てた小さな球体をすべて吸引していた。

壁際のゴミもしっかり吸引。

魚眼レンズを用いた360度ビジョンシステムで周囲全体を視認している。しかも、ゴミの量に応じて吸引力を自動で調節もしているのだ。もちろん、排気も吸い込んだ以上にクリアな空気であるのは、ダイソンのほかのモデルと同じだ。

アプリで操作できるため、スケジュール設定や運転モードも手軽に切り替えられ、カスタマイズも可能。Wi-Fi経由で自動的に本体のソフトウェアのアップデートも行われる。

今回の発表でも、今までにない新たな発想の製品をローンチしたダイソン。
「エンジニアテクノロジーを楽しみましょう。我々は、生活にマジックをお届けしたい。」と語ったジェームズ氏とジェイク氏親子エンジニアが、今後どのようなマジックのようなアイテムをローンチしてくれるのか新製品が出たばかりではあるが、今から楽しみだ。

ダイソン
https://www.dyson.co.jp/

取材・文/林ゆり

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