デノンは新時代の音楽体験を創造するHi-Fiデジタルミュージック・ハブとして、ネットワークオーディオプレーヤー「DNP-2000NE」を2023年6月中旬より発売を開始する。希望小売価格は27万5000円(税込)。
外形寸法は幅434×高さ170×奥行き421mm(アンテナを立てた場合)、幅434×高さ107×奥行き421mm(アンテナを寝かせた場合)。質量 は9.7kg。
カラーはデノンの1700シリーズとマッチするプレミアムシルバーと、110周年記念モデルであるA110シリーズに合わせたグラファイトシルバーの2色をラインアップしている。
その主な特徴は次のとおり。
ネットワークオーディオのプラットフォームHEOSを搭載
DNP-2000NEは、ネットワークオーディオのプラットフォームHEOSを搭載しており、PCやNASなどの家庭内ネットワークに接続されたミュージックサーバー、インターネットを介したAmazon Music HDやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービス、インターネットラジオ、AirPlay 2、Bluetooth、USBメモリーなど様々なデジタル音源を手軽に、そして高音質に再生することができる。
さらにUSB-B、同軸デジタル、光デジタル入力を備えたD/Aコンバーターとしての機能も備えており、最大384 kHz/32 bitまでのPCM信号と11.2 MHzまでのDSD信号に対応している。
デノンのHi-Fiオーディオコンポーネント製品としては初めてHDMI端子を装備
さらにDNP-2000NEは、デノンのHi-Fiオーディオコンポーネント製品としては初めてHDMI端子を装備。HDMI ARC(Audio Return Channel)に対応しており、ARC対応テレビと接続してテレビ放送やテレビに搭載されているアプリの音声、テレビに接続されたその他のプレーヤーやゲーム機の音声をDNP-2000NEを介してHi-Fiシステムで高音質再生することができる。
またDNP-2000NEでは、最大192 kHz / 24 bitまでのリニアPCM(2ch)信号を再生することが可能。HDMI CECにも対応しているため、CEC対応テレビとHDMIケーブルで接続すると、電源の連動や入力ソースの自動切り替え、テレビのリモコンでの可変出力の音量操作などが行なえる。
また、IRコントロール端子を備える同社プリメインアンプと組み合わせた場合には、アンプの電源や入力ソース、音量も同様に連携させることも可能だ。
※接続するテレビ、アンプの組み合わせによっては音量調整が動作しない場合があります。
「Ultra AL32 Processing」および4基の差動出力型DACを使用したQuad-DAC構成
音声出力端子は固定出力と可変出力の2系統を装備しており、固定出力には通常のプリメインアンプを、可変出力にはパワーアンプやパワーアンプダイレクト入力を備えるプリメインアンプなどに接続することができる。
デジタルオーディオプレーヤーの音質の要であるD/A変換回路には同社110周年記念モデルのSACDプレーヤー、「DCD-A110」と同等の回路構成を採用。
同社アナログ波形再現技術の最新かつ最上位バージョンである「Ultra AL32 Processing」および4基の差動出力型DACを使用したQuad-DAC構成は、DCD-A110からそのまま継承している。
D/Aコンバーターの出力を受けるI/V変換回路もDCD-A110と同様のフルディスクリート構成としており、サウンドマスターによる徹底的なサウンドチューニングを実施している。
その結果、アナログオーディオ回路内のコンデンサーや抵抗、トランジスターなどのパーツは、ハイエンドモデルである「DCD-SX1 LIMITED EDITION」に迫るほどの高音質パーツへと変更され、圧倒的な高解像度とどこまでも広がるサウンドステージを両立する「Vivid & Spacious」なデノンサウンドを実現したという。
オーディオ特性
関連情報
https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-networkaudioplayers_ap/dnp2000ne
構成/清水眞希