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Adobe Photoshopのβ版に簡単なテキストプロンプトを使ってオブジェクトを追加したり削除できるAI機能「ジェネレーティブ塗りつぶし」が実装

2023.05.30

アドビは、「Adobe Firefly」のジェネレーティブAI機能を、「Adobe Photoshop」のデザインワークフローに直接統合した「ジェネレーティブ塗りつぶし(英語名:Generative Fill)」を発表した。

「ジェネレーティブ塗りつぶし」は、簡単なテキストプロンプトを使って、ほんの数秒で非破壊的に画像へコンテンツを追加、拡張、削除することができるツールで、例えば、下の画像の道路の中央部分を選択し、「Yellow road lines」と入力することで、道路の中央に黄色のラインを追加することができる。

また、下の画像のようにタイヤ痕を消すことも可能。削除するオブジェクトを選択し、「生成」をクリックした後、テキスト入力するプロンプトボックスを空白のままにすることで、画像の雰囲気に合わせて選択範囲を塗りつぶすことができる。

さらに、画像の拡張も簡単に行なうことができる。画像のカンバスを拡張した後、空白の領域を選択し、プロンプトを使用しないで「ジェネレーティブ塗りつぶし」を適用すると、画像の雰囲気に応じた拡張が作成されるのだ。

↑元の画像

↑元の画像からタイヤ痕を消し、道路に黄色のラインを追加。さらに、画像を拡張した画像。

「ジェネレーティブ塗りつぶし」機能は、Adobe Photoshopデスクトップ版のベータ版アプリに搭載。すでに、ベータ版の提供は開始されており、2023年後半には一般公開される予定。また、Adobe Firefly(ベータ版)の単独モジュールとしても提供が開始されている。なお、「ジェネレーティブ塗りつぶし」機能の日本語入力は後日対応する予定とのことだ。

このほか、Photoshopデスクトップ版(バージョン 24.5)に、「調整プリセット」、「コンテキストタスクバー」、「削除ツール」、「強化されたグラデーション」といった新機能を追加したことも発表。これらにより、ユーザーは時間を節約しながら複雑な編集やユニークなデザインの作成を実現することができる。

関連情報
https://www.adobe.com/jp/

構成/立原尚子

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