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ホンダが2026年からF1に復帰へ、アストンマーティンチームとパワーユニットを供給するワークス契約に合意

2023.05.31

ホンダは、2026年からFIA フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)に参戦し、Aston Martin Aramco Cognizant Formula One Team(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チーム)と2026年から施行される新レギュレーションに基づくパワーユニットを供給するワークス契約を結ぶことで合意したことを発表した。

F1は、2030年のカーボンニュートラル実現を目標として掲げており、2026年以降は、100%カーボンニュートラル燃料の使用が義務付けられるとともに、最高出力の50%をエンジン、50%を電動モーターで賄う形となり、現在と比べて出力に占める電気エネルギーの比率が大幅に高められることになる。

具体的には、2026年からエンジンの出力を抑える一方で、走行するマシンから減速時などにエネルギーを回収して電気エネルギーに変換する、エネルギー回生システム(ERS)の出力を現在の3倍に引き上げ、エンジンとモーターの最高出力が同等となるシステムとなる。

このレギュレーション変更は、ホンダのカーボンニュートラルの方向性に合致し、その実現に向けた将来技術の開発に大きな意義を持つことから、新たに参戦を決定したとしている。

2022年からホンダのモータースポーツ活動の全てを担う、ホンダ・レーシング(HRC)が、F1パワーユニットの開発とレース参戦・運営を行なうことになる。

本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 三部敏宏氏のコメント

F1が、ホンダの目指すカーボンニュートラルの方向性と合致する、サステナブルな存在となり、私たちの電動化技術を促進するプラットフォームになること。これが、Hondaとして再びF1にチャレンジする大きな理由の一つとなりました。

ホンダは世界のレースに挑戦し、勝利することで成長してきた企業です。2026年からの新レギュレーションでは、小型・軽量・高出力のモーターや、大電力を扱える高性能バッテリーとそのマネジメント技術が勝利への鍵となりますが、ここから得られる技術やノウハウは、電動フラッグシップスポーツを始め、これからの量産電動車の競争力に直結する可能性を秘めています。さらに、現在研究開発を進めているeVTOLなど、さまざまな分野にも生かすことができると考えます。

新たなパートナーとなるAston Martin Aramco Cognizant Formula One Teamとは、勝利への真摯な姿勢と情熱で大いに共感し、Aston Martin Aramco Hondaとして、2026年からともにチャンピオンを目指すことになりました。

地球環境の保全とレース活動が共存できるよう、チャレンジングな新レギュレーション導入の英断を下されたFIA、また、F1のブランド価値を高め、発展させてきたFormula One Groupには大きな敬意を表します。

Aston Martin Aramco Cognizant Formula One Team会長 ローレンス・ストロール氏のコメント

Aston Martin Aramco Cognizant Formula One TeamはホンダとHRCを歓迎します。私たちは、レースでの勝利に向けた熱意と決心、そして飽くなき野心を互いに共有しています。

ホンダは世界的な企業であり、長年にわたるモータースポーツにおける成功は、信じられないほど素晴らしいものです。2026年からともにエキサイティングな未来に乗り出すにあたり、三部氏、渡辺氏、そしてHRCのチーム全員に感謝したいと思います。

株式会社ホンダ・レーシング 代表取締役社長 渡辺康治氏のコメント

カーボンニュートラル社会への移行という大きな環境変化を迎える中、将来にわたってモータースポーツがHホンダの強みであり続けるために最適な体制を考え抜いた答えが、HRCです。持続的なレース体制を構築し、世界中のモータースポーツファンへ夢と感動をお届けしていきます。

Aston Martin Performance Technologies Group CEO マーティン・ウィットマーシュ氏のコメント

私は、キャリアの中で長年ホンダと仕事をする機会に恵まれてきました。2026年からHRCとAston Martin Aramco Cognizant Formula One Teamがパートナーを組むことを大変嬉しく思います。Aston MartinのF1における野心的な計画にとって、ホンダとのワークスパートナーシップはジグソーパズルの最後のピースの1つです。

2026年のF1パワーユニットに関する新しいレギュレーションは、非常に大きく重要な変化ですが、私たちはともに乗り越え、成功することができると確信しています。

戦略的パートナーであるAramcoも含め、共通の目標に向かってオープンなコラボレーションができることを楽しみにしています。最後に、今後数シーズンにわたって提携を続ける現在のパワーユニットサプライヤーに敬意を表したいと思います。

【Hondaの主なF1活動】
・1964年~1968年
エンジン・車体を含めたオールHondaとして参戦
・1965年
メキシコGPで初優勝
・1983年~1992年
エンジンサプライヤーとして参戦
1986年にWilliams Hondaとしてコンストラクターズタイトルを獲得、
1987年にはドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンのダブルタイトル獲得
1988年から1991年まで、McLaren Hondaとして4年連続でドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンのダブルタイトル獲得
・2000年~2005年
B・A・R Hondaとしてエンジン供給と車体の共同開発による参戦
・2006年~2008年
エンジン・車体を含めたオールHondaとして参戦
・2015年~2017年
パワーユニットサプライヤーとして参戦。McLarenにパワーユニットを供給
・2018年
Scuderia Toro Rosso(現Scuderia Alpha Tauri)にパワーユニット供給を開始
・2019年
Red Bull Racingにパワーユニット供給を開始
・2021年
Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペン選手がドライバーズチャンピオン獲得F1参戦を終了
・2022年
Red Bull PowertrainsへHRCが技術支援を開始 Red Bull Racingとマックス・フェルスタッペン選手がコンストラクターズチャンピオンとドライバーズチャンピオンのダブルタイトル獲得

関連情報:https://www.honda.co.jp

構成/土屋嘉久

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