就職先が決まっている大学生・大学院生にとって、どの部署に所属するかは今後のキャリアにかかわる重要なこと。できればなるべく早く知らせてほしいものだが、実際のところ、入社前に配属先が確定している就職確定者はどれくらい存在するのだろうか?
リクルートの研究機関・就職みらい研究所はこのほど、同研究所学生調査モニターの大学生902人・大学院生264人を対象に「就職プロセス調査」を実施し、その結果を発表した。
3月卒業時点で配属先が確定しているのは5割未満
3月卒業時点で配属先が確定しているのは、就職確定者のうち46.5%だった。
配属先が確定する(した)時期を聞くと、「入社後に決まる予定」が35.2%で最も高く、「内定式以降~入社前まで」が21.9%で2番目に高かった。
やりたい仕事がなかった学生の約4割は、活動を経て希望業務のイメージが持てている
就職活動開始前に、明確にやりたい仕事があったかどうかを聞くと、「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」と回答した割合(あてはまる・計)が45.8%だった。
3月卒業時点で、入社後に希望する業務内容の具体的なイメージがあるかどうかを聞くと、就職活動開始前に明確にやりたい仕事があったかどうかによって、結果が大きく異なった。
就職活動開始前に、明確にやりたい仕事がなかった(あてはまらない・計)場合でも、42.3%は入社後に希望する業務内容の具体的なイメージがある(あてはまる・計)と回答しており、就職活動中の経験によって、具体的なイメージを持つことができたと推察される。