セリアの紙管+αでニャンハンモックをDIYしてみた!
さてここからは、実際に筆者がセリアの紙管を使用してニャンモックを作ったレポートを紹介する。
ネットで検索するとセリアの紙管を使ったニャンモックの作り方がいくつかヒットするが、最もベーシックで簡単な作り方かと思うので参考にしてもらいたい。
【材料・道具】
● 紙管(クラフトラック)30.5cm 2本入 ×3
● 紙管(クラフトラック)39cm 2本入 ×1
● 紙管(クラフトラック)連結用部品+専用キャップ L字 2個入 ×2
● ハンモック用の布
● 針、糸、布用ボンド、布切り用ハサミ など
今回ハンモック用の布に使用するのは、以前100円ショップで購入して使っていなかった「のれん」2枚だ。かなり薄手の布地だがそこそこの丈があるので、表裏で貼り合わせて適宜カットすれば丁度良さそうだと思い採用した。
他にも布を縫い合わせるための針と糸などが必要だが、ミシン縫いをする場合は不要だ。布用ボンドや布切り用ハサミもあると便利だろう。全て100円ショップでも揃えることができる道具だ。
【作り方】
① 部品とサイズ感を確認する
作業に入る前に、組み立て後のサイズ感と組み合わせ方をイメージしておくとやりやすい。最初に材料を全て袋から出して配置してみよう。
ひっくり返したテーブルのような形状の、天板に当たるところに布を渡してハンモックにする算段だ。
② ハンモック用の布の長さを決める
まずはのれん2枚を布用ボンドで貼り合わせる。のれんを2枚にしてハンモックの強度を出すためなので、はじめから厚手の布を使用する場合この作業は不要だ。
貼り合わせたら、紙管のサイズに合わせて布をカットしていこう。
短い方の紙管に布の短編を合わせ、紙管の長さ-3~4cm程度(連結部分用)のサイズにカットする。これでハンモック用布の「横幅」が確定する。
切れ端のほつれが気になる場合は縫って処理をするか、布用ボンドを使おう。面倒くさがりの人には布用ボンドを推奨する。布用ボンドを使うのであれば、折り返して軽くアイロンをかけてから貼り付けるとやりやすい。
続いて長い方の紙管に布の長編を合わせて「縦の長さ」を決める。このとき写真のように短い方の紙管に布を巻きつけて測るのがポイントになる。縦の長さの決め方は以下のようなイメージだ。
■長い紙管の長さ+短い紙管に巻きつけた分+α(ハンモックのたるみ部分)
つまり、ハンモックをどれだけたるませたいかによっても必要なサイズが変わる。しっかりたるんだハンモックが好きなネコチャンなら+αを長めに取り、張りのあるハンモックがお好みのネコチャンなら数cm程度で良いだろう。
※ちなみに先ほどの横幅のときにとった連結部分用の-3~4cmは縦の長さでも同様なのだが、長さの方は縫い代用に+3~4cm必要になり、ややこしいので相殺している。
今回は大体5cmくらいのバッファーをとってみた。
いまさらだが、大体~ではなくもっときっちりしっかり採寸したいという人はチャコペンや鉛筆などを使って印をつけながら作業する方がいいだろう。
③ ハンモック用布を縫う
ハンモック用布のサイズが決まったら、折り返して縫う作業だ。
布の短編には最終的に紙管を通すので、筒状にして縫い合わせる必要がある。布用ボンドだけでは強度に不安があり、猫がケガをすると大変なので、このときばかりは面倒でもしっかり縫い合わせよう。
糸は1本取りよりもできれば2本取りの方が頑丈になるのでおすすめだ。はじめに布用ボンドで仮止めしておいてから縫いはじめると途中でズレず、やりやすいので試してみてもらいたい。
例えこんな風に縫い目がガタガタしていてもきちんと縫えていれば問題はない。私も気にしないし猫も気にしない。
もひたすら縫う作業を終えると達成感がある。ミシンがあるご家庭なら2分で縫い終わるかと思うが、手縫いの場合はこの工程に1番時間がかかる人が多いだろう。しかしこれでニャンモックは8割方完成したも同然といえる。
④ ハンモック用布を紙管に通して組み立てる
布ができたら、いよいよニャンモックの組み立てだ!
まず、先ほど縫い合わせた布の筒になっている部分に短い紙管を通す。
上下とも通したら、L字の連結部品を4つ装着する。
連結部品は紙管の穴に押し込むだけでOKだが、必ず写真の向きで装着しよう。
続いて、連結部品を使って長い紙管を装着する。
紙管や連結部品に多少の個体差があるようで、押し込むときに力がいるものとそうでないものがあったので注意してもらいたい。安全のためにもしっかりはめ込まれているか確認し、浮いている箇所があれば本体を床に立てて両手でグッグッと押し込んでおこう。
(※過度に力を入れ過ぎると逆に破損してしまう恐れがあるので、適宜様子を見ながら作業してください)
最後に脚になる短い紙管を4隅に差し込んだら、手作りニャンモックの完成だ。
作業時間は40分程度だった。難しい作業は1つもなかったのだが、手縫いの面倒くささはあったのでミシンがあれば断然ミシン縫いをおすすめする。
連結部品にセットでついてくる専用キャップは、実は1袋につき1つしかついていない。そのためこのように2か所は空洞のままになってしまうのだが、まぁ仕方ない。
ハンモックのたるみ部分も理想的で、なかなか良いニャンモックができたのではないだろうか。
材料費は紙管+連結部品で660円、たまたま手元にあった100円ショップののれん2枚で220円、計880円のみだった。針や糸などを購入する場合はプラスでかかるが、それでも予算1,000円~1,300円くらいにはおさまるだろう。