シボレーから新型5.5ℓDOHC V型8気筒エンジンを搭載したレーシング仕様のスポーツカー「コルベット Z06」が登場

公道を走るレーシングマシン

「コルベットZ06」のベースとなっているレーシングカー「C8.R」の輝かしい成績が、この車のポテンシャルの高さを証明している。

「C8.R」は、IMSAの2020年スポーツカー選手権シリーズで輝きを放ち、6回の優勝と7回のポールポジションを獲得するだけでなく、6大会でクラス/レース最速ラップを記録し、デビューイヤーでGTLMクラスのマニュファクチャラーズタイトル獲得を果たした。

翌2021年シリーズもデイトナ24時間でクラス優勝を達成するなど快進撃は続き、最終的にシボレーは2年連続となるGTLMクラスのマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

また、WECにおいてはこれまで3勝を挙げており、特に2023年シーズンは開幕戦セブリング、第2戦ポルティマオと2連勝を飾り、第3戦スパフランコルシャンにおいても2位表彰台を獲得し、現在シボレーはLMGTE Amクラスのマニュファクチャラーズランキングでトップに立っている。（2023年5月11日時点）

「コルベット Z06」の歴史

「Z06」は、1963年にレース用に設定されたトラックパフォーマンスパッケージのオプションコードとして使用、それがゾーラ・アーカス・ダントフという伝説のエンジニアが描いた夢のマシン誕生の起源となる。剛性の高いサスペンション、高性能ブレーキ、強化フロントスタビライザーや、長時間レースにおいてピットインの回数を減らすことのできる大型の36ガロン燃料タンクなどを装備。

また当時、同パッケージには、5.4リッター（327立方インチ）の燃料噴射エンジン、クロスレシオの4速MTも含まれていた。第5世代(C5)では、「Z06」名を付けた高性能スペシャルモデルが誕生し、その後第6(C6)、第7世代(C7)でもコンセプトを継承。ミッドシップモデルとなった現在の第8世代(C8)で、そのコンセプトを昇華させようとしている。

【商品概要】
●ボディタイプ：クーペ
●グレード：3LZ
●ボディカラー：ブラック
●インテリアカラー：アドレナリンレッド
●シート：コンペティションスポーツバケット
（スウェーデッドマイクロファイバーインサート付ナパレザー）
●シートベルト：トーチレッド
●ステアリング：カーボンファイバー＆スウェーデッドマイクロファイバーラップド
●ホイール：スパイダー・デザイン・ブラック
●ブレーキキャリパーカラー：ブライトレッド
●ナビゲーション：「Apple CarPlay」「Android Auto」装備

【主要諸元】
ハンドル位置：右
エンジン：V型8気筒DOHC／LT6
全長×全幅×全高：4,685mmx2,025mmx1,225mm
ホイールベース：2,725mm
車両重量：1,720kg
総排気量：5,454cc
最高出力：475kw（646PS／8,550 rpm）
最大トルク：623Nm（63.6kgfm／6,300 rpm）
駆動方式：後輪駆動
トランスミッション：8速デュアルクラッチ
タイヤサイズ：
フロント 275 / 30ZR20(97Y)
リア 345 / 25ZR21(104Y)

関連情報：https://www.chevroletjapan.com/campaigns-events/corvette-z06

構成／土屋嘉久