実際にはどのような宝石が届くのか?
一番気になる点はこの点だと思うので、実際に2回分利用してみた際の情報を伝えようと思う。
まず4月分として注文して届いたのがこちらの3石である。ルースケースなどは無く、袋に直に3石が入っていた。
中身の宝石の名前は袋にシールが貼られており、「グリーンアメジスト」、「ムーンストーン」、「ラピスラズリ」となっている。
どの宝石がどの名前かまでは示してくれていないが、色でおよその検討はつくし、それでも分からなければネット検索すれば何とかなるはずだ。
グリーンアメジストは今回届いた宝石の中では一番サイズの大きいものであったが、カットも綺麗にされており一見すると不純物も見当たらない。そのままでもすぐにアクセサリーにできそうである。
続いてムーンストーンである。こちらは中が濁っているように見えるが、元々がこのような状態の宝石のようである。
ただ、市場で出回るものはどうやらもっと虹色に輝いてみえるようなので、それらと比べると確かに劣るのかもしれない。
ただ、個人的にはムーンストーンというものに出会うのは今回が初めてであったので、その点では貴重な機会になった。
ラピスラズリについてはよく知られた宝石である。美術の分野でも「フェルメール・ブルー」と呼ばれるフェルメールの作品の中で見られる青にこの宝石を原料とした顔料が使われていることで有名である。
届いたものは半球状のものでなかなか素人がラピスラズリと判別するのは難しい印象を受けた。
続いて5月分として注文して届いたのがこちらの3石である。「グリーンアベンチュリン」、「ルチルクォーツ」、「ネオンブルーアパタイト」と書かれている。
グリーンアベンチュリンについては今回初めて知った宝石である。見た目の類似性から「インド翡翠」とも呼ばれ、5月の誕生石とのこと。
だから5月の定期便に含まれていたのかもしれないが、私の誕生日が丁度5月なので、図らずも誕生石を受け取ることになった。古代チベットでは「洞察力を高める石」とされていたようである。
ルチルクォーツは名前が示す通り、石英(クォーツ)の中に、ルチルという針状で細い糸のような鉱物が内部にみられる水晶のことをいうそうである。サイズは小さいが確かに中に金色の筋を見て取れる。
ネオンブルーアパタイトは鮮やかなブルーの発色が特徴の宝石だそうだが、ゴマ粒ほどのサイズであっても鮮やかなブルーであることが分かる。よく見るとキズが入っているようで、それが原因で廃棄宝石となってしまったようである。
定期確認2回分の宝石を並べるだけでも、実に多様な個性があることが分かる。これら宝石の具体的な用途は決めていないが、アクセサリーとして仕立てたり、万華鏡の中に入れたりと、様々な使い方ができそうだ。じっくり考えてみたい。
「廃棄宝石を救う定期便」を利用するには?
「廃棄宝石を救う定期便」は今回紹介したレギュラープランと、より高い価格帯の宝石が2石(ルースケース付き)で届くプレミアムプランの2種類。価格は各々税込み1,100円、4,400円で『differencee』のオンラインショップから申し込むことが可能だ。
文/Wataru KOUCHI
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