■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
皆さんは「廃棄宝石」という言葉を耳にしたことはあるだろうか?
様々な事情により市場価値が0円として見なされて市場に出回ることがない宝石のことを指すが、そうした宝石を毎月定額で3つずつ受け取れるサービスが今回紹介する「differencee」である。
今回、実際にこのサービスを2か月間(2回分)体験してみたので、感想も交えてこのサービスを紹介しようと思う。宝石や石、綺麗なものに関心がある人は是非検討してみるとよいだろう。
廃棄宝石とは?
最初に、改めて廃棄宝石について触れておく。廃棄宝石は先ほど触れたように様々な事情により市場価値が0円として見なされてしまった宝石のことである。
その事情とは、美しさが商品基準に達していない場合もあれば、製品になる工程で傷がついてしまったもの、予備で多めにカットされてしまい余剰在庫となってしまったもの等が挙げられる
『differencee』とは?
『differencee』は自らを「違いを楽しむ宝石屋」と称している。インドのジャイプールに在住のバイヤーに協力を仰ぎながら廃棄宝石や製品化に至らなかった宝石等を入手し販売を行っている。
通常の宝石の場合はどうしても高価なものであるため、幾つもの宝石を手に入れられる人など一握りであろう。一方で、本来宝石はひとつひとつが異なる特徴や魅力をもっており、それらを比べて知ってもらうために考えられたのが廃棄宝石を販売するという方法だったようだ。
『differencee』では今回紹介するサブスクリプションサービス以外にもオンラインショップの方では欲しい宝石を選んで購入することもできるので、欲しい宝石がすでに決まっている人はそちらを利用すると良いだろう。
『differencee』の「廃棄宝石を救う定期便」について
ここからは今回実際に利用した『differencee』の「廃棄宝石を救う定期便」について紹介していこう。サービスの仕組み自体は至ってシンプルであり、毎月税込み1,100円を払うと、様々な理由で販売に至らなかった宝石3石が届くというもの。
届く宝石の種類を指定することはできず、サイズについても当然指定することはできない。
何が届くかは届いてみるまでのお楽しみ、という“福袋”的なサービスだとイメージしてもらうと良いだろう。自分の好みとは異なる宝石が届く可能性がある反面、自分では選択することがないであろう宝石が実は思いがけずヒットすることもあるだろう。
なお、このサービスはサブスクリプションサービスのため、購入者側で解約をしない限りは毎月宝石が届き、1,100円が請求されることになるが、次の定期便の発送前に確認のメールが親切なことに届く仕組みになっている。
解約を忘れていた人もそのタイミングで実施すれば追加で請求されることを避けることができる。