ワーケーションの場でもデジタルデトックス
ホテル・旅館が企画した路線とは別の、宿泊を伴うデジタルデトックスについても見てみよう。場所は岐阜県の養老町。日本三名瀑の1つ「養老の滝」などで知られる風光明媚な所だ。この町のテレワーク施設「YOROffice(ヨロフィス)」を舞台として、「デジタルデトックスを取り入れたワーケーション実証事業」が行われている。
昨年11月に開催された第1回の事業は、「ワーケーションとリトリートのバランス型滞在プログラム」。参加団体はウェブメディア『クーリエ・ジャポン』編集部の社員たち。2020年に完全リモートワーク制を導入したが、「次なる働き方(そして休み方)」を探る一環としてプログラムを組んだという。
期間は4日間。完全にネットを遮断するのでなく、業務では使用、アクティビティでは不使用と分けた。アクティビティとは、陶芸、木工、ひょうたんを使ったアート制作など、ご当地の伝統工芸・歴史を感じられる創作活動をさす。また、マインドフルネス瞑想やサイレント・ウォークも随時行われた。さらに、業務の休息時にはスマホを預け、代わりにフィルムカメラが貸し出されるという趣向。
本事業に参画するデジタルデトックス・ジャパン理事の森下彰大さんは、このときメンバーたちが実感した効果・変化について、次のように語る。
「オンラインで仕事ができるなか、岐阜県まで出向いてメンバーで顔を合わせるという行為は、コスパや最近流行りのタイパという観点でいえば悪いでしょう。ですが、単純に同じ空間で居合わせるだけで、メンバー同士のコミュニケーションが増え、比例して仕事とは一見関係のない雑談で盛り上がることが増えました。それこそが信頼関係の構築につながっているのだと感じました。アクティビティ中はデバイスがないので、必然的に対話も増えます。デジタルデトックスが、チームビルディングに寄与するというのは思いがけない発見でした」
まさに、メリットしか出てこないデジタルデトックス。最近、スマホ時間が長すぎると感じていたら、いちどチャレンジしてみてはいかがだろうか。
取材・文/鈴木拓也
DIME6月号の特集は「ベストエアライン2023」「東京vs大阪 シン名所対決」、豪華付録は旅に使える「声で操作するLEDフレキシブルライト」
DIME6月号の特別付録は、旅行、仕事、家事、趣味、日常生活で大活躍な「LEDフレキシブルライト」。電源のオン/オフはもちろん、3種類の点灯色と6段階の明るさをボイスコマンドで簡単に切り替えられます。さらに、アームはぐにゃぐにゃ曲がるので、ライトを好きな角度に向けることも可能。邪魔にならない位置にセッティングできるうえ、コンパクトなので持ち運びにも便利です。機内や車中泊の手元灯に、オンライン会議に、模型製作に、ベッドや収納、廊下の灯りと様々なシーンで活用してみてください。
■第1特集 今年こそ海外旅行へGO! ベストエアライン2023
マスク着用の自由化に続き、GW明けの5月8日には新型コロナの分類が季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられる。となれば「リベンジ海外」まったなし!今回はこの3年間にバージョンアップしたエアラインの最新事情をレポートする。