eスポーツのプレイヤーの間で使われる専門用語に「FPS」や「TPS」がある。いずれもシューティングゲームのジャンル名だが、TPSとは何が違うのか、意味を知らない方や、両者の違いがわからないという方も多いだろう。
そこで本記事では、FPSの特徴や魅力、TPSとの違いと共通点について解説する。この機会に、それぞれの特徴を把握し、自分に合うシューティングゲームを見つけてeスポーツを楽しもう。
FPSとは?
まずは、オンラインゲームや、eスポーツの業界用語としても使われるFPSとTPSの特徴と、それぞれの違いについて確認していこう。
First Person Shooterの略称で、一人称視点のゲーム
FPSとは、ゲームを操作するプレイヤー視点で楽しめるゲームジャンルのこと。海外で絶大な人気を誇り、日本でも徐々に知名度が上がりつつある。
FPSの特徴は、プレイヤー目線でプレイができることに加え、実際に体を動かして、リアルな銃器や戦闘システムを使った臨場感のある世界観が楽しめる点が挙げられる。画面上には、操作する主人公の体の一部もしくは武器のみが表示される。歩き回り、目標に照準を定めて発砲するシンプルな操作で完結することが多いことから、操作や立ち回りなどのプレイヤースキルで実力差がつくことが、このジャンルの面白さである反面、難しさでもある。また、他のジャンルに比べて、戦略性や反射神経が求められるのもFPSの特徴だ。
よく混同されるTPSとの違い
TPSは、Third Person Shooterの略称で、FPSと混同されやすいシューティングゲームジャンルだ。
FPSとの大きな違いは、ゲームを操作する視点の位置とゲームのプレイスタイルにある。TPSは、第三者のキャラクター視点でプレイするのが特徴で、日本のゲームは、FPSよりもTPSが採用されるケースが多い。理由としては、日本のゲーム愛好家には、第三者の視点から物語を鑑賞するのを好む人が多いことが関係していると言われている。
TPSのゲームの魅力は、より戦術的で防御的なプレイスタイルであること、華麗なアクションや特殊能力が使用できることなどが挙げられる。FPSと比べると、より多彩なゲームプレイが求められるゲームジャンルと言えるだろう。また、プレイヤーがゲームの中の主人公となり、物語をベースに仲間と協力しながら冒険・探索・戦いを楽しむRPG(ロールプレイングゲームの略称)的な要素を楽しめるゲームも多い。
FPSとTPSに共通する魅力
FPSとTPSの特徴やそれぞれの違いについて理解できたところで、ここからは、2つのジャンルに共通した魅力について見ていこう。
リアルな銃器を使って銃撃戦をメインに敵に立ち向かうゲーム
現実の武器に近い、リアルな銃器を使っての爽快なアクションプレイでは、実際の銃撃戦でしか味わえないような緊張感や臨場感を肌で感じられるため、スリリングな対戦を楽しむことが可能だ。
プレイヤー同士、仲間との協力やライバルとの競い合いを楽しめる
FPSとTPSには両者ともにマルチプレイヤーモードがあることが多い。プレイヤー同士がオンラインで対戦できるため、お互いに戦闘スキルや戦術の腕を競い合ったり、仲間と協力して敵と戦ったりできる点は、2つのジャンルに共通するゲームの醍醐味だ。
敵を倒すと、スコアが加算、新装備を入手できるシステム
FPSもTPSも、仲間と協力して目標を達成していく楽しみがある。敵を倒すことでスコアが加算されたり、新しい武器や装備品が入手できたりするため、モチベーションを維持しながらゲームプレイの幅を広げつつ、より強敵な相手と戦えるようになる。また、ライバル同士で指揮を高め合うこともでき、飽きずに長く楽しみやすい。自分なりに戦闘スタイルをアップデートさせながら楽しむ人も多い。
自分の腕と判断力を駆使して、成長を実感できる
ゲームをしながら戦略性や反射神経が鍛えられるのも魅力の一つ。プレイ経験を重ねることで自身の成長を実感でき、何度も楽しめるだろう。プレイ歴が長くなり、戦術や瞬時の判断能力が向上していくごとに、より幅広い楽しみ方ができる点がFPSとTPSに共通する魅力だ。
※データは2023年5月下旬時点のもの。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
※製品およびサービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/編集部