賃貸物件探しにおいて「譲れない条件」がある人は少なくない。しかし、条件を詰め込み過ぎてしまっては、家賃が膨れ上がってしまう。
どこかで妥協する必要があるわけだが、では、あるかないかで家賃の差がもっとも大きい条件とは、いったい、なんなのだうか?
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」はこのほど、「家賃の差額が大きい条件ランキング」を発表した。
もっとも家賃に差が出るのは「オートロック」の有無。その差は月額で26,000円にも
家賃に差が出る条件の1位となったのは「オートロックあり」となった。「オートロックなし」との差は月額で26,000円となり、年間で計算すると312,000円となる。「オートロック」があるというのは、防犯面で大きな安心材料となるのはもちろん、不要な訪問販売や押し売りも避けられるといったメリットもある。
2位となった「鉄筋系」とは、コンクリートに鉄筋(太さ1cm以上の鉄の棒)を埋め込んだ構造のことを指す。木造と比較すると、遮音性、気密性、耐震性、耐火性に優れているのが特徴だ。
一方で気密性が高い性質であることから、室内に湿気がこもりやすいというデメリットもあり、空調や換気に配慮し、結露やカビ対策などする必要がある。
3位の「築5年未満」は、いわゆる築浅物件と言われるものだ。築浅物件は、室内外ともにきれいである可能性が高いことや、最新の設備が充実している可能性が高いことが特徴として挙げられる。
一方で、築浅物件は人気が集まりやすい分、希望どおりの部屋を探すのが難しいケースもある。
【番外編】諦める必要なし?差額の少ない条件TOP3
差額の少ない条件TOP3の1位は「南向き」(差額-6,000円)、2位は「フローリングあり」(差額0円)、3位は「駐輪場あり」(差額2,000円)となり、1位の「南向き」に至っては「南向き以外」のほうが家賃相場が高くなるという想定外の結果となった。
「南向き」は一般的に日当たりがよく人気があると言われているが、夏場は暑く、家具が日焼けしやすいなどデメリットも存在している。「南向き」の部屋を希望する場合には二重サッシや遮熱カーテンなどの対策も併せて必要となりそうだ。
<調査概要>
・対象エリア:一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
・対象物件:LIFULL HOME’Sに掲載された築40年以内、駅徒歩指定無し(条件に徒歩分数が含まれていない場合)、15平米以上40平米未満の居住用賃貸物件
・対象期間:2022年4月~2023年3月
・家賃:月額賃料の中央値
・ランキング圏外の調査条件:TVモニタ付インターホン有無、800m以内のスーパー有無、駅徒歩10分未満/以上、800m以内のコンビニ有無、室内洗濯置き場有無
出典元:LIFULL HOME’S
構成/こじへい