DIME MAGAZINE
亜爾然丁は、南アメリカ南東部に位置する共和国の国名です。日本との距離は離れていますが、サッカー強国としてしばしば名前が上がります。亜爾然丁を読めない人は、正しい読み方や国名の由来、さらには国の概要についてチェックしておきましょう。
亜爾然丁の読み方は？
亜爾然丁という文字だけを見ても、見当も付かないという人が多いかもしれません。亜爾然丁の正しい読み方を紹介します。
正解は「アルゼンチン」
亜爾然丁と書いて『アルゼンチン』と読むのが正解です。『亜』『然』の文字は、日本語でも『ア』『ゼン』と読みます。漢字の読み方に迷ったら『南米の国』で、『アとゼンが付く』とイメージすると、少しはスムーズに読めるでしょう。
外国名はカタカナで記すのが一般的ですが、かつては漢字で表記されていました。当て字には音のイメージに合うものが使われるケースが多く、中国語由来のものも少なくありません。字面からは想像できない国名も多く、知識がないと読みこなすのは困難です。
なお現在の中国語では、アルゼンチンを『阿根廷』と書きます。中国で『亜爾然丁』と書いても、意味が通じないかもしれない点は覚えておきましょう。
亜爾然丁の国名や国旗の由来
(出典) pixta.jp
アルゼンチンという国名には、どのような意味があるのでしょうか？アルゼンチンの国名や国旗の由来を紹介します。
由来は銀を意味するラテン語
アルゼンチンの正式名称は『レプブリカ・アルヘンティーナ』です。この国名は、ラテン語で銀を意味する『Argentum』に由来するとされます。
スペイン人探検家によって発見されたアルゼンチンには、広大な銀の鉱脈があると信じられていました。現地では銀の発掘が盛んに行われ、川を使って運搬されていたそうです。
運搬に使われていた川も『ラ・プラタ川（銀の川）』とよばれるなど、アルゼンチンと銀には深い関わりがあります。
海と空を表す国旗
アルゼンチンの国旗の地の色は、中央に白色、上下に水色の2色で構成されています。水色は、海と空および正義・真実・友情の象徴です。
国旗の配色は、18世紀のスペイン・ブルボン朝で使われていた配色と同じものが採用されました。これは、国旗を作成したマヌエル・ベルグラーノ将軍が、ブルボン王朝の配色に大きく感銘を受けたためとされています。
国旗の中央にある太陽は、『5月の太陽』とよばれる革命のシンボルです。アルゼンチンは1810年5月25日にスペインからの独立を宣言し、独立国家となりました。5月の太陽は、独立革命が『5月革命』とよばれることに由来しています。
亜爾然丁ってどんな国？
(出典) pixta.jp
アルゼンチンとは、そもそもどのような国なのでしょうか？基本情報や日本との関係を確認しましょう。
亜爾然丁の基本情報
アルゼンチンは、南アフリカ大陸に位置する共和国です。国土は278万平方キロメートルにおよび、日本の約7.5倍の広さがあります。人口は約約4,538万人で、公用語はスペイン語です。
アルゼンチンは広大な国土を持つため、地域によって気候や地相が異なります。北東部は亜熱帯性気候で降雨や湿度が多いのに対し、北西部は乾燥の激しい砂漠地域です。一方で中央部は日本の気候に似ていて四季もあり、美しい景観を楽しめます。
ちなみに、現地に暮らす人々の約97%はヨーロッパ系です。古来その土地に居住していた先住民族系は、約3%に留まっています。
亜爾然丁の首都「ブエノスアイレス」
アルゼンチンの首都は、アルゼンチンの中央部に位置するブエノスアイレスです。スペイン語では『よい空気』という意味を持ちます。市内は48の行政区に分かれており、アルゼンチンの政治・文化・経済の中心として栄えています。
ブエノスアイレスの街並みはヨーロッパ文化の影響を強く受けており、文化施設も豊富です。市内には世界三大歌劇場の一つに数えられる『コロン劇場』があるほかにも、数多くの劇場や美術館・博物館を擁しています。おしゃれな店舗・飲食店も多く『南米のパリ』と称されることもしばしばです。
亜爾然丁で盛んな産業
アルゼンチンの主要産業は、農牧業です。『パンパ』とよばれる広大な穀倉地帯があります。豊かな土壌ではトウモロコシ・大豆・小麦などが栽培されており、世界でも有数の穀物輸出国家といわれるアルゼンチンを支えています。
またアルゼンチンは牛馬の飼育頭数も多く、畜産も盛んです。中でも牛肉生産の飼育頭数・牛肉消費量ともに世界トップクラスとされ、アルゼンチンにとってはとりわけ重要な産業といえます。
このほかに近年は自動車の生産も盛んに行われており、主に南米各国に向けて輸出されています。
日本と亜爾然丁の関係
日本では、ブラジルへの移民を国策として行っていた時代がありました。この頃にブラジル経由でアルゼンチンに渡った人も多く、現地には日系人も少なくありません。国交が始まった1898年より、アルゼンチンと日本は伝統的に良好な関係を維持しています。
また日本では、アルゼンチンタンゴやサッカーでも有名です。特にアルゼンチンは、世界でも有数のサッカー強国として知られています。日本でも名の知れたプレイヤーは多く、親しみを感じるサッカーファンは多いでしょう。
例えば世界トップクラスのプレイヤーとして必ず名前が挙がる『リオネル・メッシ』は、アルゼンチン出身のサッカー選手です。
構成／編集部
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