「ChatGPTをこれから試してみたい」「登録したけど使い方がよくわからない」という人に向けて、ここでは登録方法からプロンプトの入力事例までを具体的な企画書づくりを例に、一から解説。書類作成の効率が飛躍的に向上するはずだ。
使い始めるまでの準備
怪しい配色のトップページには「ChatGPTは対話形式で質問に答えます……」という内容が英語で書かれている。「Try ChatGPT」をクリックした後に「Sign up」から新規アカウント作成へ進もう。
メール登録
アカウント作成画面でメールアドレスと任意のパスワードを設定し「Continue」をクリック。OpenAIからのメールにある「Verify email address」を押せば認証される仕組み。
名前・電話番号登録・SMS認証
認証後の画面で「名/姓/生年月日」と「(スマホの)電話番号」を入力して「Send code」をクリック。スマホに届いたSMSの「code」を「Enter code」に入力すればChatGPTの登録は完了!
「ChatGPT」の基本的な使い方
英語で表記されているChatGPTの利用方法は至ってシンプル。主に使うのは質問を入力する①と、過去の質問内容がアーカイブされる②だけ。トップ画面に英字で記載されているのは、質問の一例(Examples)、ChatGPTが対応できること(Capabilities)、使用時の注意事項(Limitations)。
(1)質問や依頼を入力後、メッセージ送信のアイコンをクリックすればOK。回答がチャット形式で生成されていく。なお、PCで利用する際、テキストの文字変換が完了した後、さらに「Enter」キーを押すと、質問が送られてしまうので要注意。気になる人はメモアプリで質問をつくり、コピー&ペーストするといいだろう。
(2)過去に質問したスレッドがアーカイブされ、生成された回答を振り返ることができる。質問の内容を変えたい時は「+New chat」をクリック。新しいスレッドを立てよう。
(3)「3時間に25メッセージまで」の制限付きで最新の大規模言語モデル「GPT-4」を使用可能な「ChatGPT Plus」(有料版/月額20ドル)にアップグレードしたい時はココから。
(4)テーマカラーは「System」「Dark」「Light」の中から選択できる。「過去のチャット内容をテキストでダウンロードする」「退会する」といった時もココをクリックする。
STEP【1】企画書のフォーマット案を教えてもらう
企画書づくりの第一歩として役に立つのが、フォーマットの提案だ。入れるべき項目を具体的に回答してくれる。この際には「新製品に関する企画書」のように、作成したい企画書の具体的な内容を入力して質問するのがポイント。
「OKな例」のように「新製品」という言葉を入れるだけで、より適切だと思われる企画書のフォーマットを提示してくれる。
STEP【2】コンテンツのアイデア出しを手伝ってもらう
次に、フォーマットの各項目に盛り込むコンテンツについて、アイデアを求めるのもいいだろう。例えば新製品がスマートフォンケースの場合は「市場調査」の項目として「市場規模と成長性の分析」や「製品の利用シーンの分析」といったコンテンツ案をリコメンドしてくれる。
〝スマートフォンのケース〟という言葉を認識して「スマートフォンユーザーの好み」という調査項目を一例として挙げてくれた。
STEP【3】ネーミング候補を提案してもらう
新製品のネーミング候補や企画書の見出し案などを提案してくれるのも便利。「もっと〜な候補を挙げて」と質問を重ねて、要望に近い回答を生成させるのがコツだ。
生成された商品名は既存の名称をWebサイトから挙げた可能性も否めない。商標化の有無を確認しよう。
STEP【4】引用するテキスト資料の要約をしてもらう
参考資料として使う引用文を、コンパクトにまとめられるのもChatGPTの特徴だ。指示の出し方は「以下を要約して」に続いて、該当する引用文を入力すればOK。原文の内容は保たれたまま、重要だと思われる項目を中心にわかりやすい文章にリライトされる。
「100文字以内で要約して」という具合に条件を設定しよう。回答が100文字以上ということもあり、その際は「もっと短く!」と指示。
STEP【5】完成した企画書の誤字脱字を確認してもらう
企画書の内容がほぼ完成したら、最後に誤字脱字がないかをChatGPTにチェックしてもらおう。ChatGPTはかなり言語能力が高いものの、ハルシネーションを起こす可能性があるので要注意。具体的な事柄や固有名詞などに関しては、自身でしっかりと裏取りをすることも忘れずに。
単なる「チェックしてください」だけでなく「誤字脱字があれば修正」という指示を入れれば文章の流れに沿って整えてくれる。
新製品の企画書が完成!
ChatGPTを活用して企画書をつくってみると、全体の骨子を決めるスタートから、細かい見出しやキャッチの作成まで、各作業をスピーディーに進めることができた。ただしChatGPTを使ってつくれるのは、標準レベルの企画書まで。ここから自身のアイデアを盛り込み、さらにブラッシュアップさせていこう!
ChatGPTで生成されるのはテキストデータが中心。見映えのいい企画書に仕上げるためにはPowerPointのようなアプリを活用しよう。企画内容に関連するスライドを選べば、それらしい書面ができ上がる。
取材・文/河原塚英信 イラスト/えなみかなお
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取材・文/DIME編集部