「格安SIM」とも呼ばれるMVNOは、ドコモやauなどの大手携帯電話会社から通信回線を借りてサービスを提供する仕組み。ユーザーからすれば、通信費を安く抑えられるのが最大の魅力です。この記事ではau回線に焦点を当てて、3つのMVNOを比較します。
au回線が使えるおすすめMVNO3社
au回線に対応するMVNO事業者は多数あります。本記事では、その中でも人気のmineo(マイネオ)・イオンモバイル・IIJmio(アイアイジェイミオ)の3社を比較しました。
au回線が使えるMVNO【mineo】
mineoは、関西電力グループのオプテージが提供するサービスで、au・ドコモ・ソフトバンクの3キャリアに対応しています。料金プランと通信速度、オプションについて見ていきましょう。
【参考】mineo
mineoのau回線が利用できる料金プラン
mineoの料金プラン「マイピタ」では、音声通話とデータ通信、またはデータ通信のみの2種類から選べます。マイピタの月額料金(税込)は次の通りです。
auプラン(Aプラン)、ドコモプラン(Dプラン)、ソフトバンクプラン(Sプラン)どのプランを選んでも料金は同じですが、サービス提供エリアや音声通話サービスの内容などが異なります。
mineoのau回線はどれくらいの通信速度になる?
mineoでau回線を使用したときの通信速度は、利用する時間帯や場所などによって異なる場合もありますが、auが提供するau 4G LTEおよびau 5Gと同じ程度とされています。
mineoではネットワークの混雑状況や通信品質の測定結果をmineoのコミュニティサイト「マイネ王」にて公開しています。1時間おきの混雑状況や予測がプランごとに載っているので、気になったときにいつでも確認が可能です。
【参考】マイネ王 通信速度状況
オプションが豊富なのもmineoの特徴
mineoは、通話やパケットサービス、メール・SMSなどに関するオプションが豊富です。
たとえば、月額無料で利用できる「パケットシェア」は、余ったデータ容量やパケットチャージ容量を翌月に繰り越して最大10回線までシェアできます。
また、au回線を利用する「Aプラン」で契約すると、月額無料でSMSの利用も可能です。
au回線が使えるMVNO【イオンモバイル】
イオンモバイルは、全国にある多くのイオン店舗で受付が可能で、auとドコモの回線に対応しているMVNOです。料金プランと、家族で使えるシェアプランをご紹介します。
【参考】イオンモバイル
イオンモバイルの料金プラン
イオンモバイルの料金プランには、1GB単位でデータ通信容量を選べる「さいてきプラン」と、20GB以上の大容量プラン「さいてきプランMORIMORI」があります。容量ごとの月額料金は次の通りです。
サービスはタイプ1(au回線)、タイプ1(ドコモ回線)、タイプ2(ドコモ回線)の3種類。それぞれ、利用できるプランやエリア、通信速度などが異なります。
※タイプ2はデータプランのみ
イオンモバイルを家族で使うならお得な「シェアプラン」がおすすめ?
イオンモバイルには、毎月のデータ容量を最大5人でシェアできる「シェアプラン」があります。これは、追加する2~3人目が一人あたり月額220円、4~5人目は一人あたり月額440円になるというプランです。
たとえば家族3人で「シェア9GBプラン」を利用すると、以下のようになります。
1人目は2068円
2人目は220円
3人目は220円
合計2508円
となります。1人あたりのデータ容量は減りますが、シェアする人数が多いほど料金はお得です。
au回線が使えるMVNO【IIJmio】
auとドコモの回線に対応しているIIJmio は、利用料金の安さが魅力です。au回線の料金プランを見てみましょう。
【参考】IIJmio
IIJmioで利用できるau回線の料金プラン
IIJmioで利用できる「IIJmio モバイルサービス ギガプラン」の月額料金(税込)は、以下の通りです。
音声SIMとSMSの月額料金は、タイプA(au回線)・タイプD(ドコモ回線)共通です。
音声通話付きeSIMプランも契約できるIIJ mio
IIJ mioにはeSIMが利用できるプランもあります。eSIMは、物理的なSIMカードのようにスマホに挿入する必要がなく、契約後その場ですぐ使えるので便利です。
au回線では音声eSIMが、以下の月額料金(税込)で利用できます。
eSIMは、万が一の通信障害などに備えてサブ回線として契約するのもおすすめ。また、ドコモ回線ではありますが、データ通信専用のeSIMは2GB/440円から利用できるので、au回線のバックアップとして利用するのもありでしょう。