キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を運営するライボの調査機関であるJob総研は、796人の社会人男女を対象に「2023年 ワークライフ実態調査」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
ワークライフバランスの理想と現実
回答者全体の796人にワークライフバランスの理想を聞くと、「プライベートを重視」38.7%、「どちらかといえばプライベートを重視」33.5%を合算した72.2%が”プライベート重視派”の回答をする結果となった。
一方、”仕事重視”は27.8%で、内訳は「仕事を重視」が6.2%で、「どちらかといえば仕事を重視」が21.6%だった。
実際のワークライフバランスを聞くと、「仕事を重視」17.8%、「どちらかといえば仕事を重視」39.7%の合算で、過半数の57.5%が”仕事重視派”を選択。
”プライベート重視派”は42.5%で、内訳は「プライベートを重視」21.6%、「どちらかといえばプライベートを重視」20.9%の結果が得られた。
年代別に見る理想と現実
ワークライフバランスの理想と現実を年代別に見ていくと、”プライベート重視派”の回答は、20代が74.0%、30代が74.4%、40代が70.2%、50代が58.3%になり、30代が最もプライベート重視を理想としていることがわかった。
しかし実際のワークライフバランスでは、全年代で “仕事重視派“が過半数を上回る結果になり、理想と現実に大きなギャップがある結果に。
また”プライベート重視派”の回答では20代が46.9%、30代が38.9%、40代が41.8%、50代が26.7%の結果になり、理想と現実で比較すると、30代の35.5%のギャップが最も開きのある結果になった。
ワークライフバランスの影響
ワークライフバランスがどのようなことに影響しているかを聞くと、「仕事のモチベーション」が73.0%で最多になり、次いで「メンタル面」が68.0%、「体力面」48.9%、「スキルアップ」38.4%、「結婚のタイミング」35.1%が上位にランクイン。
また全回答796人に転職を想定した場合の仕事選びで「プライベート時間を確保できるか」の重視度を聞くと、「とても重視する」37.1%、「重視する」36.7%、「どちらかといえば重視する」21.2%を合算した、95.0%が”重視する派”の回答をしている。
毎月の残業時間
回答者全体の796人に毎月の残業時間を聞くと、「1〜10時間未満」が26.8%で最多になり、次いで「10〜20時間未満」が19.6%、「0時間」が16.1%の順となり、「30時間以上」残業があると回答したのは24.2%だった。
これを働き方別で見ていくと、残業時間が「30時間未満」の回答は「フル出社」の回答者が最多で82.2%になり、「30時間以上」の回答は「フルリモート」の回答者が最多の31.3%となっている。
プライベート時間の仕事対応
回答者全体の796人にプライベートの時間に仕事上の連絡有無を聞くと、「ある」が40.8%で「ない」が59.2%だった。
また「ある」を回答した325人にその連絡に対応するか否かを聞くと、「電話もメール(SNS)も両方対応する」が42.5%で最多となり、次いで「メールやSNSのみ対応する」が29.2%、「基本的に対応しない」が15.1%、「電話のみ対応する」が13.2%となった。
プライベート時間に重視すること
プライベートの時間にメンタル面か体力面どちらのケアを重視しているかを聞くと、「メンタル面のケア」29.1%と「どちらかといえばメンタル面のケア」36.7%を合算した65.8%が”メンタル面のケア派”を回答している。
”体力面のケア派”は34.2%で、内訳は「体力面のケア」15.5%、「どちらかといえば体力面のケア」18.7%だった。
プライベート時間に主に使っている時間を聞くと、「1人の時間」が72.9%で最多回答になり、次いで「家族との時間」が42.3%、「友人との時間」が27.9%、「恋人との時間」が19.6%、「子供との時間」が15.8%、「仕事に割いている」が3.4%という結果が得られた。
調査まとめ
今回実施した「2023年 ワークライフ実態調査」では、ワークライフバランスの理想と現実に大きなギャップがある結果になった。
というのも全体の7割が「プライベート重視」を理想としている一方、実際には「プライベート重視」で働けているのは42.5%にとどまっているからだ。
年代別で見ると、は0代・30代では「プライベート重視」を理想としている回答が共に7割を超えたが、50代は6割にとどまっている。
一方、実際のワークライフバランスでは、全年代で「仕事重視」の働き方になっている回答が過半数を超える結果になり、特に50代は7割が「仕事重視」と回答している。
そんな理想とのギャップに少なからずストレスを感じていることがわかるデータとして、プライベートの時間に最も重視しているのは「メンタル面のケア」という結果が挙げられる。
それも「1人の時間」に最も時間を使っていることから、仕事で抱えているストレス緩和するため、メンタル面のケアを重視した時間の使い方を選んでいることが推測できる。
調査概要
調査対象者/20~50代の男女
調査条/1年以内~10年以上勤務している社会人、20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間/2023年4月14日~4月17日
有効回答数/796人
調査方法/インターネット調査
関連情報
https://job-q.me/articles/15103
構成/清水眞希
【参考】https://dime.jp/genre/1131612/
メンタル不調の人におすすめ!人気VTuber・犯罪学教室のかなえ先生の最新刊「人生がクソゲーだと思ったら読む本」発売中
第1章 学校・受験の悩み
●学歴社会では才能よりも「親の資金力」が重要なの?
●スポーツ推薦なら頭の悪い人でも高学歴になれるってどうなの?
●いじめられたくないから、不登校。これで人生が詰みなんて理不尽だよ。
●校則に従わないと内申点が下がるのはなぜ? 勉強で評価してよ!
【コラム】初めて 人生がクソゲーだと感じた「不登校児になった小学校時代」の話
担当編集が読んだ感想:主に学生さんのお悩みを中心に解答したこの章。「前向きに考えたほうがいいよ」と寄り添うシーンもあれば「それはアナタ自身のバグです」とばっさり切り捨てる場面も。「それ、アナタの感想ですよね?」と答える様子は、ひ○ゆき氏を彷彿させた。
第2章 仕事・会社の悩み
●なぜ採用には「学歴フィルター」がある? もっと学生の内面を見てほしい!
●誠実な人ほど損をしがちな嘘つきだらけの就活が許せない!
●頑張ることが当たり前……。自分の成長よりも社会の進歩が早すぎて息苦しい。
●パワハラ・セクハラするクソ上司エンカウント時の対応求ム!
●働けない人は生きる価値がないのか? 病んでる自分が嫌になる。
【コラム】 国家公務員からニートへ……クソゲーセカンドステージが始まった話
担当編集が読んだ感想:相談者さんの悩みに対し、具体的な対処法が多く出てくるパートです。特に就活を控えているor就活中の大学生は必読な内容が盛りだくさん……ですが、あまりにズバッと切り込んでくるので、読んでも凹まないでくださいね。
第3章 SNS・ネットの悩み
●なんでみんなデマや陰謀論に巻き込まれるのか?
●フォロワーが多い方が偉いみたいな風潮がツラい。
●成功者が可視化されていき、自分の立ち位置を突きつけられる。
●晒しや暴露が英雄視されちゃう最近の風潮、ヤバくない?
【コラム】ネット活動者になってクソゲーを楽しめるようになった話
担当編集が読んだ感想:スマホの普及によりインターネットを通じて世界中のことを一瞬で知ることができるようになりました。でも、便利になったはずなのに息苦しさを感じませんか? このパートでは現代人、主に社会人が抱えることの多い悩みに答えています。なお、この中のひとつは担当編集の個人的な悩みです。
第4章 友人・恋人の悩み
●私にだけ友人ができないのはバグ? どうしたらできる?
●外見が良いだけで性格が悪い人が評価されるのが許せない。
●俺がモテないのはバグ? 足りないのはどんなスキル?
●人間関係に疲れやすいのは私だけ? ただのスキル不足?
【コラム】他人に期待しないから傷つかないし、負けることも悔しくないという話
担当編集が読んだ感想:笑って読み飛ばせる内容が多いこのパート。「俺が持てないのはバグ?」の項目にて、怒涛の質問に気圧されるかなえ先生の様子は、普段の配信では見られない姿かもしれません(笑)。
第5章 生まれの悩み
●「親ガチャ」に成功していれば大学に行けて、もっと幸せだったんじゃないか?
●結婚しないと親からネチネチ小言をいわれて腹が立つ
●性的少数者であることを親が受け入れてくれない。
●発達障害を持たせて産んだ親を今でも恨んでいる。