3. AIプロンプト(呪文)に著作権は生じるのか?
AIが自動生成する画像の再現性を高めることを目的として、「プロンプト(呪文)」と呼ばれるテキストコマンド(文字列)が幅広く公開されています。
プロンプトが「思想または感情を創作的に表現したもの」であること(=創作性)が認められれば、そのプロンプトには著作権が発生します。
あまりにも短いプロンプトには創作性が認められにくいですが、数行以上に及ぶ工夫されたプロンプトについては、著作権が認められる可能性が十分あると考えられます。
参考:キャッチフレーズ、俳句、スローガンに著作権は存在する?|@DIME
取材・文/阿部由羅(弁護士)
ゆら総合法律事務所・代表弁護士。西村あさひ法律事務所・外資系金融機関法務部を経て現職。ベンチャー企業のサポート・不動産・金融法務・相続などを得意とする。その他、一般民事から企業法務まで幅広く取り扱う。各種webメディアにおける法律関連記事の執筆にも注力している。東京大学法学部卒業・東京大学法科大学院修了。趣味はオセロ(全国大会優勝経験あり)、囲碁、将棋。
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