動画共有サービスの草分け的存在として君臨するYouTube。その利用者層を年齢別で見た時に、何らかの傾向は見受けられるのだろうか。また、YouTubeに動画を投稿する人は全体の何%程度なのだろうか?
NTTドコモ モバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳の男女6559人を対象に「スマホ・ケータイ所有者の動画サービス利用とYouTube利用動向」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
YouTubeの認知率は96.5%、利用率は67.7%
無料動画サービスの認知率はYouTubeが96.5%と非常に高く、広く知れ渡っていることが明らかになった。またニコニコ動画、TVerは約8割、ABEMA、GYAO!は約7割の認知率があった。
利用率(月1回以上利用)についてはYouTubeが67.7%と他の無料動画サービスよりも高かった。次いでTVerが19.7%、ABEMAが11.2%となった。他の無料動画サービスは10%未満の利用率にとどまり、認知はされているものの、それほど多くは利用されていないことが明らかになった(図1)。
また、YouTubeの利用率は2020年から毎年6~7割で横ばいとなっている(図2)。
図1. 無料動画サービス認知率・利用率調査
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6423]
図2. 2020年~2023年YouTube利用率の推移
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答]
YouTubeはどの世代でも9割超の認知率、利用率は10~30代で約8割
年代別でYouTubeの認知率・利用率を見ると、どの世代でも9割超えの認知率があった。また利用率は10代から30代は約8割が視聴していた。シニアでも60代で約6割、70代で5割がYouTubeを視聴している(図3)。
図3. 年代別YouTube認知率・利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6423]
YouTube投稿は4%程度、10~20代で約1割
自分自身で撮影した動画をYouTubeに投稿している“YouTuber(ユーチューバー)”の比率は全体で4.4%だった。
年代別に見ると、10代と20代が1割程度だった。 YouTubeの認知率はほぼ100%と広く知れ渡り、利用率もどの世代でも高かった。一方で、自分自身で動画を投稿している人は全体で4%のみだった。昨年の調査と比較してもほとんど伸びていない。
図4. 年代別YouTube投稿率
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6197]
<調査概要 ―「2023年一般向けモバイル動向調査」―>
調査方法:WEB
調査対象:全国・15~79歳男女
有効回答数:6559
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期:2023年1月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
構成/こじへい