5月15日、筆者は成田空港からシンガポールへ出国する予定だ。この記事を書いているのはその2日前の5月13日だから、記事が配信されている頃には筆者は海外にいると思う。
キャリアはスクート。いわゆるLCC(格安航空会社)だが、それ故に出発は朝の8時である。正直、これは一番厄介な出発時間だ。
都内と成田は距離がある上、朝8時発ということはその2時間前にはチェックインしていなければならない。電車を使うかバスを使うか、はたまた空港で夜を過ごすのか。これは悩みどころである。
しかし、この「成田の朝便」を攻略さえすれば海外旅行がより一層楽しくなるはずだ。
「朝6時に空港到着」は遅過ぎる!
静岡県静岡市に居住する筆者。実は静岡からは、成田へ直接アクセスするバスが出ている。
これはしずてつジャストラインが運航する静岡成田線で、0時30分に静岡駅前を出発し、6時に成田第1ターミナルに到着する。昼に出発の便を利用するのであれば、非常に便利なバスだ。
しかし、朝便では少々不安である。上述の通り朝8時にフライトということは、その2時間前にはチェックインしていないといけないからだ。事故渋滞にでも巻き込まれたら、一巻の終わりである。
これは都内初の成田空港行バスにも言えること。バスタ新宿、東京駅八重洲口の始発バスは、いずれも到着が6時台。これはダメだ! もっと早く到着しないと、イレギュラーに対応できない。
安いチケットには、こうした煩わしさが含まれている。
「競争倍率」の高いナインアワーズ成田空港
以上のことを鑑みると、確実に飛行機に乗るための手段は2つ。
1.成田空港もしくは成田のホテルで宿泊
2.深夜に空港へ到着し、チェックイン開始時間を待つ
この中で最も確実なのは1だろう。多少割高になってしまっても、空港近くのホテルに宿泊したほうが確実である。
ただし、成田空港内にある宿泊施設『ナインアワーズ成田空港』はどうしても「競争倍率」が高い。シャワーを利用するだけならともかく、宿泊となるとかなり前から予約しておく必要がある。空港周辺のホテルも、バカンスシーズンとなれば宿泊希望者が大挙するようになる。
そういう事情があるのと、筆者のような貧乏人の場合は1円でも旅費をケチりたいため、いわゆる「空港泊」という手段を排除できない。