英語に苦手意識のあるビジネスパーソンも多いと思います。「伝わらなくて、はずかしい思いをしたことがある」「英語で話しかけられると、固まってしまう」「単語は出てきても、言葉にならない」という経験をしたことがある人も多いでしょう。
アメリカで生まれ、日本に来てから約40年間、英会話教室をしているデイビッド・セインさんによれば「~がほしい」「~でうれしい」など、よく使う表現はまるごと頭に入れてしまえば、相手は「あ、何かほしいんだな」「喜んでくれたんだな」とわかり、「何を言おうとしているか」という最低限の意図はまず伝わるとのことです。 これでだいぶ、誤解されたり言い出せなかったりということが減るはず。しかもこれらの表現は日常会話で使うには、中学英語のレベルでじゅうぶんなんです! そんな教えを、つめたデイビットさんの著書「10年ぶりの英語なのに話せた! あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78」からこれさえあればまず会話には困らない、という「基本フレーズ」を厳選して紹介してきます。
「英語を話せますか?」と聞かれて、自信を持って「Yes!」と言えるようになる未来はもうすぐそこ!
タクシーで使える万能フレーズ5選
Answers
(1)like, to
I’d like to… は「〜したいのですが」と自分の希望を伝える丁寧な表現です。タクシーに乗るとWhere to?( どちらまで)と聞かれるので、その際にこのフレーズを使って答えます。
(2)How, was
空港でタクシーを拾うと、How was your flight? と声をかけてくれたりします。How was…? は「〜はどうでしたか?」という意味。
(3)mind, if
Do you mind if… は「〜するのは嫌ですか?」が直訳で、遠回しに「〜してもいいですか?」と希望を伝えるフレーズです。相手を気づかう言い方になります。
(4)That, sounds
That sounds… で「それは〜ですね」と相手の発言に対する感想を述べるフレーズです。フレンドリーな言い方だと That を省略してSounds fun!( 楽しそう)などと言います。
(5)How, many
相手に回数をたずねるときにはHow many times… というフレーズを使って。How many times have you been…? で「〜へ来るのは何度目ですか?」という意味になります。
(6)No, wonder
No wonder… で「どうりで〜なわけだ」と、自分が不思議に感じたことの理由がわかったり、たぶんそうじゃないかな? と予想したことが当たっていたときなどに使う表現です。
(7)trying, to
I’m trying to… で「〜しようとしている」。努力している最中のことなどを伝えるフレーズです。
(8)Nice, to
Nice to… で「〜できてうれしいです」という意味。Nice to have a chance to talk to you. で「あなたと話す機会が持ててよかった」、つまり話せてよかったといううれしい気持ちを伝えるフレーズになります。
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デイビットさんがこれまで日本で英会話を教えている中で、すごく惜しいなぁと思っていることにが、とにかく第一声を発することにハードルがあるということだそうです。デイビットさんのようなネイティブからすると、ちょっとした英語の表現(過去形になっていないとか、動詞に「s」がついていないとか)の間違いは、ぜんぜん気にならないそうです。そもそも相手がネイティブではないことはわかっているので、相手に対してカンペキな英語など期待していないのです。確かにこれは、逆の立場になってみたらわかりやすいと思います。アメリカ人に日本語で話しかけられたとき、発音や単語が少し間違っていたからといって、イヤな気分にはなりませんよね? 大切なのは「一歩踏み出す」勇気。「10年ぶりの英語なのに話せた! あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78」にあるフレーズを参考にまずは話しかけてみてはいかがでしょうか?
著者/デイビッド・セイン
日本人に合う、日本人のための英語学習法を考え続けて約40年。これまで累計400万部の著作を刊行してきたベストセラー著者。英会話学校の経営、翻訳、教材やWebコンテンツなどの制作を手がけるクリエイター集団「AtoZ English(エートゥーゼットイングリッシュ)」代表。現在も、対面やオンラインで自ら英会話を教えている。出身はアメリカ。中学時代、いとこの同級生に日本人がいたことがきっかけで日本語を学び始め、アメリカの証券会社に勤務後に来日。「日米バイリンガル」として、日常会話からビジネス英語、TOEICに至るまで、幅広く教えている。NHKレギュラー出演、日経・朝日・毎日新聞での連載などメディア出演多数。著書に『その英語、ネイティブはカチンときます』(青春出版社)、『爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』『出社してから帰るまで ネイティブに伝わるビジネス英語700』(以上アスコム)などがある。