改正育児・介護休業法が、2022年4月・10月、23年4月と段階的に施行されており、男女問わず育児休暇を取得しやすい環境の整備が求められているが、厚生労働省の調査によると、男性の育児休業取得率は上昇傾向にあるものの、約14%と女性に比べて低い水準となっている※。
※ 出典:https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000851662.pdf
では、実際に育児を行っている人は具体的にどのような悩みを持っているのだろうか。ヤフーが提供する事業者向けデータソリューションサービスは、「出生届」と検索したユーザーが、検索前1カ月から検索後1年間の間に特徴的に検索しているキーワードのランキングを公開した。
「出生届」と検索したユーザーが特徴的に検索しているキーワードランキングを発表
2021年に「ヤフー・データソリューション」が、30代男女の悩みの違いを検索キーワードから分析した際には、子供関連の悩みが女性に集中していることが分かった。
今回は、「出生届」と検索したユーザーが、検索前1カ月から検索後1年間の間に特徴的に検索しているキーワードを抽出して分析し、男女別のランキングにまとめている。1つ目の表が男性、2つ目の表が女性のランキングだ。(調査対象期間:2021年1月~2022年12月)
結果、上位は男性、女性ともに似た悩みを検索していることが分かった(緑色)。また、異なるキーワードでも「いつから」「いつまで」といった期間に関する検索が多く見られ、成長に伴う変化がいつ頃起きるのかや、「お食い初め」などのイベントの実施時期を調べている様子がうかがえる。
一方で、男性のみ上位に出てきていたキーワードからは、名前を出産前に熱心に考えていること、学資保険や内祝いなど出産育児の周辺情報について調べていることも分かった(赤色) 。
また、男性は「夜泣き 原因」、女性は「夜泣き 対応の仕方」を検索していることから、対処しきれず悩んだときに、男性は”どうして”を調べてその原因に合う対処を考える人が多く、女性は”どうする”を調べてまず対処する人が多いという違いがあることが推測される。
次に、検索者を男性に絞って特徴度をランキングにしたところ、出産前、出産後それぞれで以下のような様子が見て取れた。
出産前
・「逆子 いつまで」「破水 気づかない」など不安を抱えながら準備をしている
・「陣痛 和らげる方法」など配偶者を気遣っている
出産後
・「赤ちゃん だっこしないと寝ない」「生後一ヶ月 お風呂の入り方」「オムツ替え 暴れる おさえるコツ」など、寝かしつけやお風呂、おむつ替えなどに苦労している
・「ミルク 飲まなくなった」「赤ちゃん 寝汗がすごい」のようにミルクを飲まなかったり寝汗がすごいことへの不安
関連情報:https://note.com/ds_yahoojp/n/neb1938fd53b0
構成/Ara