【100均セレクション】ダイソーのヨガマット、600円と400円の商品の違いは？

コロナ禍を経て、健康に対する意識が高まった人は多いようです。ヨガインストラクターである筆者の周りでも、ここ数年の間に「運動不足だからヨガを始めた」という声がチラホラ。ヨガと言えばヨガマットです。最近はなんと、ダイソーでもヨガマットが購入可能に。ダイソーのヨガマット…使用感が気になります。

今回はヨガインストラクター目線で、ダイソーのヨガマット2種をレビューしたいと思います。

「ヨガマット」とひと言に言っても種類は豊富

ヨガマットの主な違いは「厚さ」と「材質」がポイントになります。サイズ感にも多少の違いはありますが、約170×60cm前後の物がほとんどです。

■ヨガマットの厚さ

ヨガマットの厚さは1mm～10mm以上と幅広いです。選び方は、“どんな用途で使うのか”“どんなヨガをするのか”に着目します。

まず、「とりあえずヨガを始めたい」「筋トレやエクササイズに使いたい」という方には、大体4mm～6mm前後のヨガマットがオススメです。クッション性がありながら、動きやすさに必要なグリップ力も期待できる厚さです。一般的なヨガマットの厚さと言えます。

1mm～2mm程度のヨガマットは薄い部類に入ります。薄いのでクッション性には欠けてしまいますが、“持ち運びやすさ”を重視したい場合にオススメです。

8mm以上のヨガマットはクッション性に長けています。寝そべったり座ったりすることが多い、静的ヨガや、仰向けで行うエクササイズが多いピラティスなどに適しています。逆に、立って行う動きの場合は、クッション性が高すぎると足元がふかふかして安定せず、バランスが取りにくいというデメリットがあります。動きの多い動的ヨガや、立ってエクササイズをする予定がある場合にはオススメしません。

■ヨガマットの素材の違いは？

ヨガマットの素材は主に下記の3種になります。

・PVC（ポリ塩化ビニル）

PVCは、以前から多くのヨガマットに使われている素材です。ヨガマットの中では比較的安価なのもポイントで、“とりあえずの1枚”に良いでしょう。水に弱いため、汗をかいたら早めに拭いて乾かす必要があります。耐久性も高くはなく、酷使するとポロポロと破損してきてしまうことも。

今回購入したダイソーのヨガマットは、どちらも素材は「塩化ビニル樹脂」。PVCと同じ属性の素材です。

・TPE（熱可塑性エラストマー）

TPEは、最近発売されたヨガマットに多く使われている素材です。焼却しても有害物質が発生しないなど、環境に配慮されています。また、軽量でクッション性が高く、使いやすいと評判です。水洗いできるもの点もメリットです。

・ゴム素材（天然・合成）

ゴム素材のヨガマットは重さが難点ですが、クッション性、耐久性、グリップ力共に抜群で、ヨガインストラクター達やヨガに長く携わっている人が好んで使います。1枚買えば長く使える物が多いですが、値段も高めです。筆者が愛用している物もゴム素材のヨガマットです。

ダイソーには数種類のヨガマットが！

ダイソーで買えるヨガマットは数種類あります。ぱっと見、一般的なヨガマットの大きさ・厚さの「ヨガマット（税込660円）」。それよりも一回り小さい「ヨガマット（税込440円）」。そして、「折畳みヨガマット（税込550円）」です。

ダイソーの660円のヨガマット（左）と440円のヨガマット（右）

今回店舗で購入できたのは税込660円のヨガマットと、税込440円のヨガマットです。一般的にヨガマットの値段は2,000円前後～10,000円以上と幅広いく、1,000円以下は破格のお値段と言えます。

ダイソーの440円のヨガマットは〇〇過ぎる？

まずは、ワンコインで買える税込440円のヨガマットからレビューしたいと思います。こちらのヨガマットは、長さ160cm×横幅48cm×厚さ2mm。かなり薄い部類に入ります。長さ、幅、共に普通のヨガマットよりひとまわり小さいですね。

1番の長所は軽いところでしょうか。持ち運びしやすそうです。マットの上に寝転んでみます。

身長165センチの筆者は頭と足先がほんの少しはみ出ます。それは良いとして、このヨガマットは厚さが2mmと薄いため、床がしっかりと感じられます。コンクリートの比較的冷たい床に寝転んだのですが、骨が当たり、ヨガマットを通して冷たさも感じてしまいます。硬い床で使うのには向いていないようです。

足裏でのグリップ力も、良いとは言えません。薄手で伸びやすい素材のため、踏ん張ると弛んでしまい、少し踏ん張りにくさがあります。

ヨガには「逆転のポーズ」など、頭を下にしてマットに置くようなポーズもあります。ポーズを行こと自体には問題はありませんが、薄いためクッション性が少ないので床にゴツッと当たっている印象です。

■商品詳細

商品名：ヨガマット
価格：440円（税込）
原産国：中国
材質：塩化ビニル樹脂
商品サイズ：48cm×0.3cm×160cm
内容量：1個入
種類：ピンク、水色

ダイソーの660円のヨガマットの使用感は？

続いては見た目は一般的なヨガマットと変わらない、ダイソーの税込660円のヨガマットをレビューしていきます。長さ172cm×横幅61cm×厚さ6mm。

厚さも長さも標準サイズで使いやすそうです。

持ち運びに便利なゴムバンドが付いているところもポイントです。

ヨガマットの上に寝転がると、サイズもクッション性もちょうど良いです。厚さ6mmなので、流石に床にゴツゴツ当たる感じはしません。

グリップ力も悪くないです。しっかり一般的なヨガマットと同様に、踏ん張ることができます。

クッション性があり、逆立ちなど、頭に体重をかけても使い心地に問題はありません。

■商品詳細

商品名：ヨガマット
価格：660円（税込）
原産国(地域)：中国
材質：本体：塩化ビニル樹脂 ヒモ／紐／ひも：ポリプロピレン100％
商品サイズ：61cm×0.6cm×172cm
内容量：1個入
種類(色、柄、デザイン)：ピンク 、黒
ヨガマット

ダイソーで買うなら660円のヨガマットがオススメ

440円のヨガマットと660円のヨガマット、どちらも非常に安価です。しかし、普通にヨガを始めようと思っている方には、660円の方をオススメします。クッション性、グリップ力などを比較すると、200円分払うメリットは大きいです。

文／まなたろう