これまで神奈川県内で完結していた相鉄線だが、2023年3月に新線が開業したことで、都心にアクセスできるようになった。
ではこれにより、物件価格や賃貸マンションの家賃が、もっとも上昇した相鉄線の駅とはいったいどこなのだろうか?
不動産情報サービスのアットホームはこのほど、新線開業で価格・家賃が上昇した「相鉄線」の駅ランキングを発表した。
新築戸建は、前年同期比上昇率トップ5に相鉄いずみ野線の4駅がランクイン
新築戸建価格が上昇した相鉄線の駅ランキングにおいて、1位は「いずみ野」で128.2%(+1,193万円)となった。以下、2位「弥生台」が126.8%(+965万円)、3位「緑園都市」が118.1%(+874万円)、4位「大和」が112.7%(+505万円)、5位「いずみ中央」が111.9%(+554万円)と続いた。TOP5に、相鉄いずみ野線の4駅がランクインする結果となった。
中古マンション価格が上昇した相鉄線の駅ランキングにおいて、1位は「平沼橋」で133.4%(+1,242万円)となった。以下、2位「海老名」が132.7%(+819万円)、3位「相模大塚」が121.7%(+448万円)、4位「上星川」が119.5%(+551万円)、5位「南万騎が原」が118.7%(+489万円)と続いた。
シングル向きの賃貸マンション家賃が上昇した相鉄線の駅ランキングにおいて、1位は「星川」で140.7%(+22,510円)となった。以下、2位「相模大塚」が119.2%(+10,170円)、3位「緑園都市」が115.4%(+9,578円)、4位「南万騎が原」が111.7%(+5,697円)、5位「海老名」が111.3%(+6,754円)と続いた。
ファミリー向きの賃貸マンション家賃が上昇した相鉄線の駅ランキングにおいて、1位は「平沼橋」で132.9%(+47,067円)となった。以下、2位「緑園都市」が118.9%(+15,932円)、3位「いずみ野」が112.0%(+9,086円)、4位「鶴ヶ峰」が111.9%(+10,610円)、5位「南万騎が原」が110.5%(+9,131円)と続いた。
この調査結果を受けて、アットホームラボ執行役員データマーケティング部部長・磐前淳子氏は次のように述べている。
「2019年まで他社との乗り入れがなく、全路線が神奈川県内だった相鉄線が今年3月都心につながり、利便性の向上が沿線の価格や家賃にも表れています。注目は二俣川(横浜市)から湘南台(藤沢市)を結ぶ支線のいずみ野線です。本調査でも、新築戸建の価格と賃貸マンションの家賃では、前年比上昇率が神奈川県の平均を上回りました。同沿線は大型商業施設や住宅地の開発予定も多く、他エリアからの人口流入が期待されます。」
<調査概要>
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都大田区代表取締役社長:鶴森康史)の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された新築戸建・中古マンションの価格と居住用賃貸マンションの家賃(管理費・共益費等含む)について、アットホームラボ株式会社(東京都千代田区代表取締役社長:大武義隆)に調査・分析を委託し、アットホームが公表するもの。
※アットホーム調べ
<対象データ・期間>
不動産情報サイトアットホームで、相鉄線(本線・いずみ野線)を最寄り駅として登録・公開された物件について、2022年1~3月と2023年1~3月の価格・家賃を比較。
※重複物件はユニーク化
※新築戸建および中古マンションの上昇率は四捨五入前の数値に基づく
出典元:アットホーム株式会社
構成/こじへい