20代の時間の使い方「プライベート優先」が増加傾向にあり、10年前から約4倍に
楽しくてやりがいのある仕事を求める傾向にある新入社員は、どのような時間の使い方を理想としているのだろうか。20代の時間の使い方として、「仕事」「自己投資」「プライベート」と何を優先していきたいと考えているか、質問した。
結果、「仕事とプライベート優先」と回答した割合が27.7%と最も高くなり、2020年以来1位だった「仕事とプライベートと自己投資をバランス良く(18.6%)」に9.1ポイント差をつけ逆転した。3位には「プライベート優先」が18.4%と続いた。
過去10年間で比較すると、「プライベート優先」が毎年増加を続けており、10年前と比べ約4倍の結果となった。また「仕事とプライベートと自己投資をバランス良く」は10年前の34.8%から減少傾向にあり、今年は18.6%となった。(図5)
自分が成長するために必要なもの「仕事を通じた成功体験・失敗体験」が共に6割超え
ここまでの結果でわかるように、プライベート重視で安定志向の強い2023年度の新入社員は、自身が成長するために何が必要だと考えているのだろうか。
実際に、「自分が成長するために必要なものは何か」を質問したところ、「仕事を通じた成功体験」が64.9%と最大の割合となった。次に「仕事を通じた失敗体験」が60.9%、「上司からのフィードバック」が53.8%となった。自分の成長には、現場での仕事の体験や経験を積むこと、またそれに対する上司や先輩からの事後のフィードバックが必要だと考える新入社員が半数以上いることがわかった。(図6)
キャリアアップにつながる理想の上司は「間違いを指摘して正してくれる上司」が57.4%で1位
自分のキャリアアップにつながる理想の上司がどのような上司か質問したところ、「間違いを指摘して正してくれる」と回答した割合が57.4%となった。以下「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる」が41.1%、「具体的に手順を細かく教えてくれる」が40.9%と続いた。
上司から間違いを指摘されたり、手順をしっかり教えてもらうことが自身のキャリアアップには必要であり、上司とは小まめなコミュニケーションをとっていきたいと考えていることがわかる。(図7)
出典元:株式会社ラーニングエージェンシー
構成/こじへい