DIME MAGAZINE
外国の国名には漢字表記があり、正しく読めないことも珍しくありません。『丁抹』は、何と読むのでしょうか？読み方と併せて、国名や国旗の由来についても紹介します。丁抹の基本情報や特徴も確認し、豆知識を増やしましょう。
丁抹の読み方とは？
使われている漢字は難しくありませんが、『丁抹』は知らないと正しく読むのが難しい漢字です。正しい読み方を確認しましょう。
正しい読みは「デンマーク」
丁抹の正しい読み方は『デンマーク』で、略称は『丁』です。漢字表記自体に意味はなく、音の響きを漢字に当てはめた当て字です。このほか、『丹麦』や『嗹馬』と表記されることもあります。
実際にはデンマークの日本語の発音と『丁抹』は近いとはいえないですが、中国語の発音では『丁（ディン）』と『抹（モォ）』となり、日本語発音より近いといえるでしょう。また、現代の中国ではデンマークを『丹麦（ダンマイ）』と呼んでいます。
丁抹の国名や国旗の由来
(出典) pixta.jp
各国の国名や国旗には、それぞれ由来や意味があります。デンマークの国名と国旗には、どのような由来があるのか見ていきましょう。
国名の語源は「谷間の地方」という言葉
デンマークの語源は、古ノルド語の『ダンメルク（danmork）』にあるとされています。『danir（谷間）』と『mark（地方・辺境地）』が語源で、『デーン人の国』という意味があります。『デーン人』は、デンマーク人の祖先のことです。
また、古ノルド語は、デンマーク語をはじめノルウェー語やスウェーデン語など北ヨーロッパ諸国で使われている言語の基になっているとされる言語です。8世紀頃にノルド祖語から発展したと考えられていますが、異説もあり明確ではありません。
世界最古の国旗の由来
『ダンネブロ（赤い布）』と呼ばれているデンマークの国旗は、世界最古の国旗といわれています。13世紀初頭にデンマーク王がエストニアとの戦いで苦戦している際に、この旗が天から舞い降り、勝利に導いたと伝えられています。
赤地に白の十字のデザインで、赤は祖国愛、白の十字はキリスト教への信仰を表しています。十字は交点が左寄りの『スカンジナビアクロス』です。デンマークの国旗はスカンジナビアクロスの先駆けで、現在ではノルウェーをはじめ北ヨーロッパ諸国の国旗にも採用されています。
丁抹のためになる豆知識
(出典) pixta.jp
デンマークには、どのような印象を持っているでしょうか？北欧の国であることは知っていても、あまり知識がないという人に向けて、基本情報を紹介します。
丁抹はどのような国？
デンマークは北ヨーロッパに位置し、北欧諸国の中で最も南にあります。バルト海と北海に挟まれたユトランド半島と多数の島々から構成されている国です。南部はドイツと隣接しており、スウェーデンとは『海底トンネルおよび鉄道道路併用橋』でつながっています。
デンマークの正式名称は『デンマーク王国』で、首都は『コペンハーゲン』です。九州と同程度の国土を有し、約581万人が暮らしています。デンマーク語を話し、主な宗教は『福音ルーテル派（国教）』です。
国土の約60%が農用地で、小麦などの穀類の栽培や酪農・養豚が盛んに行われています。農産物の約2/3を輸出しており、豚肉については世界有数の輸出国です。
国民の幸福度が高い国
デンマークでは、収入の約半分を税金として納め、消費税も25%と非常に高額です。このように税金が高いにもかかわらず、国民の幸福度が高い国として知られています。
多額の税金は、福祉や医療費・学費などに充てられており、納めた税金に見合った恩恵をしっかり受けられることが、大きな理由でしょう。
医療費や学費が無料になるなど、人々の貧富の差が少なく平等に生活できることから、人々の満足度が高いといわれています。
美しい街並みのコペンハーゲン
首都のコペンハーゲンは、美しくのどかな街並みそのものが観光スポットとして人気です。おとぎ話に出てきそうな、かわいらしい北欧デザインの家や店が並んでいます。中でも運河沿いの港町『ニューハウン』の風景は、観光ガイドなどの写真に使われることが多く、見どころの一つです。
歴史ある宮殿や教会が多いのも魅力です。1606年に建てられた豪華な王冠などが見られる『ローゼンボー城』や、1750年に建てられた女王の住まいもある『アマリエンボー宮殿』などがあります。
1696年に建てられた渦巻き状の塔が特徴の『救世主教会』や大理石の教会と呼ばれている『フレデリック教会』なども観光名所です。
デザイン大国と呼ばれる丁抹
近年、日本でも人気の高い北欧インテリアといえば、デンマークを思い浮かべる人も多いでしょう。デンマークはデザイン大国としても有名で、さまざまな家具ブランドが誕生しています。
長く寒い冬があるデンマークでは、自宅で快適に過ごすために家具に対するこだわりが強いことも、多くの優れた家具ブランドが生まれた理由といえるかもしれません。
現在のようなシンプルなデザインが主流になったのは、1940年代の生活協同組合による国民を豊かにする取り組みがきっかけと考えられています。質が高く機能やデザインに優れたリーズナブルな価格の家具を製造したことで、シンプルなデザインが発展していったのです。
構成／編集部
最新号
