豊富なインターフェースが特徴のASUS Chromebook CX1(CX1102)
ここからは、今回使用したASUS Chromebook CX1(CX1102)のハードウエア的な特徴についても紹介していきます。
ディスプレイは11インチで、持ち運びしやすいコンパクトサイズ。A4サイズよりも一回り小さいサイズ感なので、ビジネスバッグなどにもすっぽり収まるのが特徴。ディスプレイは180度開閉するので、ひざの上に本体をおいて作業をする際などにも、視認性を損ないません。一方、近年のノートPCとしてはベゼルが比較的分厚くなっていますが、価格とのトレードオフと考えれば妥協すべきポイントかもしれません。
個人的に残念なのは、ディスプレイがタッチ操作に対応していない点です。ChromebookにインストールされているChrome OSは、タッチ操作に最適化したデザインになっている機能も多く、Chrome OSのアップデートにて追加されたばかりの、PDFへ直接注釈を入れたり、ハイライトを入れられる機能も、手書き入力ができてこその機能ではあるため、個人的には良さを活かしきれていないように感じてしまいます。
一方、気に入っているのはインターフェースの豊富さです。右側面にはUSB Type-CとUSB Type-Aが1つずつ、左側面にはUSB Type-C、USB Type-Aに加え、microSDカードリーダー、オーディオジャックが搭載されています。
左右どちらにもUSB Type-C、USB Type-Aが搭載されているため、場所に左右されずに使いやすいのは魅力。また、本体には64GBのストレージが搭載されているものの、一般的なPCとしては心もとないので、SDカードがそのまま挿入できるのは大きなメリットでしょう。
キーボードは日本語配列で、ノートPCとしては比較的深いストロークになっています。当然、Windows PCとは若干配列が違うため、慣れが必要にはなりますが、ショートカットキーなどは共通している部分も多いので、迷うことはあまりないでしょう。トラックパッドは小さめですが、手触りがよくスムーズに操作できます。
また、スピーカーがキーボードの手前側に配置されているため、正面に迫力のある音を再生できるのもお気に入りポイント。
クセはあるものの慣れれば超便利なChromebook。価格とできることのバランスがポイント
Google系サービスの多くに加え、サードパーティ製アプリも続々と大画面に対応してきたこともあり、使い勝手が向上しているChromebook。Windows PCやMacシリーズに慣れていると、クセを感じる仕様も多々あるものの、できることをしっかりと把握すれば、サブ端末やプライベート用端末として十分実用的です。
今回試したASUS Chromebook CX1(CX1102)は、4万2800円~という安さがやはり魅力。タッチ操作の非対応は残念ですが、豊富なインターフェースや深めのストロークがあるキーボードの使い勝手は優秀なので、Chromebookデビューに本機を選ぶのも良いでしょう。
【参照】ASUS Chromebook CX1(CX1102)
取材・文/佐藤文彦