Windows Updateの種類と更新プログラム
Windows Updateには、さまざまな種類のプログラムが存在します。ここでは、更新の種類とプログラムの詳細を解説しましょう。
Windows Updateの種類
Windows Updateには大きく分けて、セキュリティ更新プログラムと機能更新プログラムの2つの種類があります。セキュリティ更新プログラムは、Windowsオペレーティングシステムの脆弱性を修正するためのもので、ハッカーからの攻撃やウイルスに対してシステムを保護します。
一方、機能更新プログラムは、Windowsの新しい機能や機能の改善を提供するもので、ユーザーの生産性を向上させることが目的です。
セキュリティ更新プログラムは月次で配布されており、定期的に更新していくことが重要となります。ただし、対象のバージョン以上でないとセキュリティ更新プログラムを適用できないため、サポート切れを迎えないように、定期的にバージョン管理をしていく必要があります。
更新プログラムの種類
更新プログラムには、重要度に応じて次の4つのカテゴリーがあります。
● セキュリティ更新プログラム:セキュリティ上の問題を修正するための更新プログラム
● 重要な更新プログラム:非常に重要な問題を修正するための更新プログラム
● 推奨される更新プログラム:機能の改善やバグ修正など、一般的に役立つ更新プログラム
● 任意の更新プログラム:必須ではなく、オプションの更新プログラム
基本的には配信されたらすぐに適用することが重要です。
更新を勧める理由
Windows Updateは、セキュリティやシステムの安定性を維持するために必要です。更新プログラムには、最新のセキュリティ対策や機能の改善が含まれています。古いバージョンのWindowsを使用している場合、脆弱性にさらされるリスクが高くなるため、最新の更新プログラムを適用することが推奨されます。また、最新の機能を利用することで、生産性の向上につながるでしょう。
Windows Updateの運用方法
Windows Updateの運用方法には、大きく2つがあげられます。それぞれ解説しましょう。
手動運用
手動運用は、端末の管理者が手動でWindows Updateを実行する方法です。この方法では、管理者が自分で更新をチェックし、必要な更新プログラムを選択してインストールする必要があります。
手動運用は、更新プログラムの選択肢が多い場合や、ネットワーク帯域幅の制限がある場合など特定の環境で有用です。ただし、手動運用では更新プログラムの見落としや更新漏れが発生する可能性があるため、定期的に更新プログラムをチェックする必要があります。
システム運用
Windows Updateを自動で運用するには、WSUS (Windows Server Update Services)というシステムを利用できます。WSUSは、Windows Server上に構築されるサービスで、クライアントPCに対してWindows Updateの運用を自動化できるのが特徴です。
WSUSを利用することで、以下のようなメリットがあります。
● Windows Updateを一括管理できるため、時間と手間を節約できる
● アップデートの配信を事前にテストし、問題があれば適宜修正できる
● 社内ネットワーク内で配信できるため、インターネット帯域幅を節約できる
● セキュリティの向上につながる最新の更新プログラムを適用できる
WSUSの設定や利用方法には専門的な知識が必要ですが、マイクロソフトの公式ドキュメントやサードパーティの解説記事などを参考にすることで、比較的簡単に導入可能です。