■連載/阿部純子のトレンド探検隊
熱帯夜などによる睡眠環境の悪化が原因で、夏は1年で最も睡眠時間が少なく、睡眠の質も下がる時期といわれている。。
環境省の調査では、就寝中の室内温度が高くなるにつれて快適感は下がり、暑さによる睡眠中の覚醒回数が多くなり、室内温度が睡眠の質に大きく影響している。また、夏季の睡眠障害と夜間の屋外熱環境の関係についての調査では、夜間最低気温が25度以上で、中途覚醒と呼ばれる睡眠障害有症率がアップしていることがわかっている。
温暖化の影響もあってか年々気温の上昇がみられており、昨年は一昨年と比較し、熱中症による救急搬送が1.5倍増加している。熱中症の約4割が夜間・睡眠中に起きており、夜間睡眠時の熱中症対策にも配慮する必要がある。
宇宙服のために開発された技術を寝具に採用し一晩中冷感が持続
夏場に質の良い睡眠を確保するには、室温調整や寝具による睡眠環境を整えることが重要。睡眠医学に基づいた知見と最先端テクノロジーを活用した寝具を提供しているブレインスリープから、寝苦しい夏の睡眠環境を整える夏用掛け布団「COMFORTER PERFECT COOL」が6月8日より新発売される。
冷感が続くパーフェクト クールシリーズの掛け布団「ブレインスリープ コンフォーター パーフェクト クール」は、掛けるだけで体の表面温度を-13.5度クールダウンでき、新技術により冷感が一晩中持続する、接触冷感と持続冷感の掛け合わせが大きな特長だ。
4層構造になっており、1層目が接触冷感の生地、2層目が持続冷感の中わた、3層目にはクリーンさを維持する親水性の高い中わた、4層目はリバーシブルで使えるメッシュ面のドライ生地で構成。4層を1.5㎝の薄さに集約している。
接触冷感の面は、同社が糸から独自開発した生地を使用。接触冷感の基準を表す「q-max」は一般的に0.2程度で接触冷感と謳えるが、PERFECT COOLはq-max値が0.5あり、一般的な商品と比べ260%の接触冷感がある。後加工ではなく、糸から開発しているので洗濯を繰り返しても冷感機能が落ちることがない。
持続冷感の中わたは、宇宙服のために開発された冷感テクノロジー「PCM」を寝具に採用。熱を吸収して温度コントロールするため、寝返りを打つたびに冷感が復活して、一晩中冷感を維持することができる。
接触冷感の面とリバーシブルで使えるメッシュ面は、汗を吸水、拡散して快適な温度にコントロールするので、汗をかきやすい梅雨時期などに最適。
3層目には吸水しやすい親水性の高い中わたを使用。布団内部に入り込んでいるダニや、汗などの汚れを洗濯機でしっかりと洗うことができ、清潔さを保てる。
「ブレインスリープの商品は新しい技術や、多機能性を重視しています。PERFECT COOLは冷感だけでなく、自宅で洗えるイージーケアも重視して開発をしました。サステナブルの観点や扱いにくさなどから、布団も羽毛の割合が減ってきており、サステナブル、扱いやすさを考えて今後も商品開発を進めていきたいと考えています」(ブレインスリープ 商品開発責任者 鷲﨑聡美氏)
「COMFORTER PERFECT COOL」は、シングル(2万4200円)、セミダブル(2万9700円)、ダブル(3万5200円)、クイーン(4万4000円)の4タイプ、カラーはアイスブルー、シルバーグレーの2色。
PERFECT COOLシリーズは掛け布団のほか、接触・持続冷感のマットレスカバーと、接触冷感のピローカバーも展開している。