〈こんなときに!〉レストランの会計中に友達が財布を出したので…
It’s OK to pay later.
(あとでいいよ)
[1]「~でかまわない」 と許容するフレーズ
OK は「問題ない」という意味なので、It’s OK… は「~でかまわないよ」と許容するときの表現になります。It’s OK to… は 「 ~してもかまいません」と相手の行動を許す言い方です。
(例)It’s OK to cry.
(失恋して涙をこらえる友達に)泣いてもいいんだよ。
(例)It’s OK to use your dictionary during the test.
(試験の開始前に)テスト中、辞書を使ってもいいですよ。
[2]with+人のパターン
It’s OK with+人だと 「 ~はそれでかまいません」と相手の提案に対して快諾するときのひとことになります。
(例)How about going to an Italian restaurant tonight?
今晩イタリアンに行くのはどう?
→It’s OK with me! 僕はOKだよ!
[3]It’s OK. は謝罪への返答
It’s OK. は 「 気にしないで」という意味で、相手の謝罪を受け入れるひとことです。道でぶつかられて I’m terribly sorry.( 本当にすみません)→ It’s OK.( 気にしないで)といった具合に。
☆ ☆ ☆
デイビットさんがこれまで日本で英会話を教えている中で、すごく惜しいなぁと思っていることにが、とにかく第一声を発することにハードルがあるということだそうです。デイビットさんのようなネイティブからすると、ちょっとした英語の表現(過去形になっていないとか、動詞に「s」がついていないとか)の間違いは、ぜんぜん気にならないそうです。そもそも相手がネイティブではないことはわかっているので、相手に対してカンペキな英語など期待していないのです。確かにこれは、逆の立場になってみたらわかりやすいと思います。アメリカ人に日本語で話しかけられたとき、発音や単語が少し間違っていたからといって、イヤな気分にはなりませんよね? 大切なのは「一歩踏み出す」勇気。「10年ぶりの英語なのに話せた! あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78」にあるフレーズを参考にまずは話しかけてみてはいかがでしょうか?
著者/デイビッド・セイン
日本人に合う、日本人のための英語学習法を考え続けて約40年。これまで累計400万部の著作を刊行してきたベストセラー著者。英会話学校の経営、翻訳、教材やWebコンテンツなどの制作を手がけるクリエイター集団「AtoZ English(エートゥーゼットイングリッシュ)」代表。現在も、対面やオンラインで自ら英会話を教えている。出身はアメリカ。中学時代、いとこの同級生に日本人がいたことがきっかけで日本語を学び始め、アメリカの証券会社に勤務後に来日。「日米バイリンガル」として、日常会話からビジネス英語、TOEICに至るまで、幅広く教えている。NHKレギュラー出演、日経・朝日・毎日新聞での連載などメディア出演多数。著書に『その英語、ネイティブはカチンときます』(青春出版社)、『爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』『出社してから帰るまで ネイティブに伝わるビジネス英語700』(以上アスコム)などがある。