家計簿を夫婦で共有している家庭は、「夫婦の時間や会話の満足度」が高い
Q.1で家計簿をつけていると回答した人に「家計簿を夫婦の間で共有しているのか」を質問したところ、62.5%の人が「共有している」と回答した。(図4)
続いて、Q.1で家計簿をつけていると回答した人に「夫婦仲の良さ」と「夫婦時間や会話の満足度」を質問したところ、「家計簿を共有している」人ほど、それぞれの満足度が高いということがわかった。
特に、「夫婦時間や会話の満足度」では、10段階評価のうち6~10を満足度が高いグループとすると、共有している夫婦の89.3%が、満足度が高いと回答し、共有していない夫婦の61.9%と比べ、約三割の大きな開きあることがわかった。(図5)(図6)
この結果から、家計簿を共有し夫婦間で家計を考えるようになることで、より仲が深まると考えられる。
家計簿をつけていたけど挫折した理由、1位は「面倒くさくなるから」
Q.1で「家計簿をつけたことはあるが、今はつけていない」と回答した人に、「なぜ家計簿をつけるのをやめましたか?」と質問したところ、最も多かった回答は「面倒くさくなるから(70.3%)」となった。以下「忙しくてつけるのを忘れてしまうから(40.9%)」、「時間が無くてあきらめてしまうから(34.8%)」と続いた。
この結果から、手間や時間が、家計簿をつける障壁になっていることがわかる。(図7)
具体的には以下のようなエピソードが寄せられた。
●1位:面倒くさくなるから
・紙ベースの記載は家時間が少なく、忙しいときには億劫になり続かなかった。(40代)
・スーパーでも雑貨を買ったり、百均でも食品を買ったりして、食費や雑費など振り返って分けて書くのが大変だったから。(30代)
・紙の家計簿は嵩張るのと面倒でやめてしまう。レシートを撮影しての家計簿はうまく読み取れず、めちゃめちゃになるのでやめた。(30代)
●2位:忙しくてつけるのを忘れてしまうから
・忙しくて溜めてしまい、家計簿を付けるのが何ヶ月かごとにしかできなくなり面倒臭くなったのでやめた。(30代)
・パソコンで家計簿をつけていた事があったが、子どもが産まれてその時間が取れなくなった。(30代)
●3位:時間が無くてあきらめてしまうから
・忙しい為、レシートをまとめて家計簿をつけようと思うと、どんどん後回しになりやめてしまった。(30代)
・レシートから登録する手間がかかる、記録する時間がない。(30代)
・レシートを溜めていても、結局家計簿を付ける時間がなくレシートを捨ててしまう。(30代)
<調査概要>
・調査対象:20歳~49歳の配偶者/パートナーがいる方(641名)
・調査方法:ルームクリップ株式会社が提供する「RoomClipリサーチ」を用いたアンケート形式での実施
・実施期間:2023年2月21日~2月27日
構成/こじへい