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旅行会社から届く「バウチャー」ってそもそも何に使うもの?

2023.06.05

バウチャーは、引換券やクーポンといった意味で使われる機会が多い言葉です。旅行に出かけると、ホテルや旅行会社からさまざまなバウチャーを受け取るかもしれません。バウチャーの意味や使われるシーン、クーポンとの違いについて詳しく紹介します。

バウチャーとは?

旅行の準備中や旅行中に、バウチャーを差し出されるケースがあります。しかしそもそもバウチャーとは、何を指すものなのでしょうか?

「証明書」「引換券」を意味する

バウチャーとは、英語の『voucher』をカタカナ読みした言葉です。直訳すると、『クーポン券』『引換券』といった意味になります。

旅行を計画していると、ホテルや旅行会社から『バウチャー』が発行されます。書面で直接手渡される場合もあれば、メールで送られてくる場合もあるでしょう。

このとき重要なのは、『何のためのバウチャーなのか』をきちんと確認することです。『バウチャー』と付く書類やメールでも、使うシーンや使い方が同じとは限りません。プリントアウトが必要な場合・不要な場合があるので、詳細の確認が必要です。

クーポンやチケットとの違い

英語で『voucher』と表現するときには、クーポン券を指すのが一般的です。英語圏の人や海外の人がバウチャーと話しているのを耳にした場合は、「お得なクーポン券のことを指しているんだな」と考えればよいでしょう。

ただし英語圏でも、アメリカ系の人は『coupon(クーポン)』と表現する傾向があります。クーポン券を『voucher』というのは、どちらかというとイギリス系に多いようです。

またバウチャーは、あくまでも証明書のようなものです。バウチャー自体に価値があるわけではなく、金銭的な価値のあるチケットとは根本的に異なります。

旅行で使われるバウチャー

旅行のイメージ

(出典) pixta.jp

旅行でバウチャーを手にするシーンは、『ホテルの予約』『ツアーやアクティビティの予約』『ツアー特典』などのケースが考えられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ホテルのバウチャー

ホテルで発行されるバウチャーは、『予約証明書』と同義です。宿泊者が宿泊予約を行って、支払いまでを完了させると発行されます。バウチャーには、旅行代金や宿泊者の住所・氏名・同伴者の氏名といった情報が記載されているのが一般的です。

ホテルのバウチャーは単なる証明書ではありますが、チェックイン時に提示を求められるケースが少なくありません。チェックイン手続きをスムーズに行うなら、バウチャーをすぐに提示できる状態にしておくことが必要です。

またバウチャーがあれば、代金支払いのトラブルが発生するリスクを減らせます。すでに宿泊費の支払いが済んでいても、何らかのミスで代金を請求されるケースがあるかもしれません。このときホテルから発行されたバウチャーを提示すれば、支払い済みであると簡単に証明が可能です。

現地ツアーやアクティビティのバウチャー

旅行先で参加する現地ツアーやアクティビティを予約した場合も、バウチャーが発行されるのが一般的です。いずれの場合も、参加するツアー名やアクティビティ名・参加日時・参加人数などが記載されています。

ツアーやアクティビティでは、バウチャーの提示をもって参加可能とするケースが少なくありません。提示が必要とされている場合は、必ず書面で現地に持参しましょう。

ただし近年は、デジタルバウチャーを採用しているケースも多々あります。予約時にスマホ画面の提示でよいと説明された場合は、プリントアウトは不要です。

キャッシュ代わりに使えるお得なバウチャー

バウチャーの中でも『キャッシュバウチャー』は、お金代わりに使えるバウチャーです。いわゆるクーポン券の意味合いが強く、旅行会社やホテル・ツアー会社・宿泊サイトなどで配布されます。

キャッシュバウチャーは、使える店舗やメニューが限定されているのが一般的です。『最低金額○円以上から利用可能』といった、使用上のルールが設けられているケースも多いため、使用前に使い方を確認しましょう。使い方を誤ると、バウチャーで得をするどころか損をするかもしれません。

ジェットスターのバウチャーもチェック

飛行機の窓

(出典) pixta.jp

オーストラリアに本拠地を置くLCC『ジェットスター』では、自社で使える各種バウチャーを発行しています。ジェットスターのバウチャーについて詳しく見ていきましょう。

フライトバウチャー

フライトバウチャーは、手荷物の預け入れや座席の指定、それに伴う手数料・税金の支払いに使えるバウチャーです。航空券の払い戻しを受けたり、JALのマイルと交換したりなどにより入手できます。

航空券の払い戻しでフライトバウチャーを受け取りたい場合は、有料の『バウチャー払い戻しオプション』を選択することが必要です。オプションを付けた人が払い戻しを請求した場合は、航空券代金から『オプション料金』『払い戻し対象外の料金』を差し引いた金額が、フライトバウチャーで還付されます。

払い戻されたバウチャーは一定期間で失効する上、譲渡も払い戻しも不可です。バウチャーがムダにならないよう、早めにフライトの再予約を行いましょう。

フライトバウチャー | ジェットスター

機内バウチャー

エコノミークラスの『Starter運賃』を利用した場合、機内食はオプションとなります。機内で食事や飲み物の提供を受けたい場合は、事前に機内バウチャーを購入し、基本運賃にプラスすることが必要です。

機内バウチャーは航空券と一体型で発行され、機内で販売される食事・飲み物・その他の商品の購入に利用できます。利用対象はジェットスター・アジア航空(3K)またはジェットスター・ジャパン(GK)の予約便のみで、使わなかった場合でも払い戻しはありません。

機内バウチャー利用条件 | ジェットスター

ギフトバウチャー

ギフトバウチャーとは、ほかの人に贈れるバウチャーです。ジェットスターの航空券や機内食を購入したり、機内エンターテインメントの代金を支払ったりする際に利用できます。

ギフトバウチャーの有効期限は6カ月で、分割利用は認められていません。利用できるのは1枚につき1回のみですが、複数枚を併せて使うことは可能です。ただし航空券やサービスの購入金額がギフトバウチャーの額面を下回った場合でも、差額の払い戻しはありません。

なお2023年5月時点では、ギフトバウチャーの販売は一時停止されています。

ジェットスター ギフトバウチャー | ジェットスター

構成/編集部

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