説明できる？旅の自由度を重視する人におすすめの「ダイナミックパッケージ」の特徴とパッケージツアーとの違い

ダイナミックパッケージとは、交通機関と宿泊先を同時に予約できる旅行商品です。行き先や同行人数に合わせてカスタマイズしやすく、旅行の自由度を重視する人におすすめできます。ダイナミックパッケージの特徴や、パッケージツアーとの違いを確認しましょう。

ダイナミックパッケージとは何？

ダイナミックパッケージは、旅行者が主体的に旅程を組み立てられるパッケージツアーです。近年取り扱いが増えている、ダイナミックパッケージの詳細を確認しましょう。

交通と宿泊を自由に選ぶパッケージツアー

ダイナミックパッケージとは、交通手段と宿泊先を同じタイミングで予約できる旅行商品です。必要があればレンタカーなども予約できるため、旅行の骨組みを少ない手間で簡単に決められます。

ダイナミックパッケージの魅力は、旅の自由度が高いこと・予約までがスピーディーなことです。旅慣れた人や突然旅行が決まった人・泊まりたいホテル・利用したい交通手段がすでに決まっている人などには、特にメリットが大きいといえるでしょう。

ダイナミックパッケージの予約は、旅行会社のインターネットサイトやインターネット専門の旅行サイトなどから可能です。24時間受付可能なため、忙しい人もすき間時間を利用して予約を入れられます。

ダイナミックパッケージとパッケージツアーの違い

(出典) pixta.jp

ダイナミックパッケージとパッケージツアーは、どちらも『募集型企画旅行』です。ただし料金や予約可能期間・自由度は大きく異なります。ダイナミックパッケージとパッケージツアーの違いを見ていきましょう。

旅行代金・支払方法

ダイナミックパッケージの旅行代金は変動型です。交通機関や宿泊先の空席状況・空き状況によって、そのときの値段が変わります。同じ交通機関や宿泊先を利用した場合でも、料金が同じとは限りません。

これに対しパッケージツアーの旅行代金は、公開されている価格でフィックスです。申し込み受付期間内に予約を行えば、料金の変動はありません。

またダイナミックパッケージを申し込んだ際は、予約時の一括払いが基本です。クレジットカード決済が主流ですが、コンビニ払いや銀行振込を選択できるケースもあります。『まず予約金を入れて、期日までに残金精算』という支払方法が主流のパッケージツアーとは、大きく異なります。

予約可能期間や予約変更

会社によるものの、ダイナミックパッケージは出発ギリギリまで予約を受け付けているケースがほとんどです。予約申し込みを『前日まで』としている会社なら、予約を入れた翌日に旅行に出発できます。

一方、パッケージツアーはきめ細かく旅程が組まれており、予約の締切が早めです。旅行出発日の1週間前には締切となるケースが多いでしょう。

またダイナミックパッケージで予約内容を変更したい場合は、全旅程のキャンセルが必要です。いったん全ての予約を白紙に戻してから、予約を取り直さなければなりません。相談次第では予約変更が可能なパッケージツアーと比較すると、やや不便といえます。

ただしどちらのツアーを選択した場合でも、出発日ギリギリの予約変更は困難です。どうしてもキャンセルしたい場合は、キャンセル料が発生します。

現地合流や不泊の可否

ダイナミックパッケージなら、ツアーメンバーそれぞれが自由に旅を組み立てられます。旅行日数についての制限もなく、ツアーメンバーが全員同じ日数・旅程で行動する必要はありません。『3人で旅行をするが1人だけ早く帰る』『ツアーメンバーそれぞれが別の地点から出発し、別の地点に帰る』などが可能です。

また旅先に知り合いがいる場合、『旅程の数日間は友人の家に泊まりたい』というケースもあるでしょう。ダイナミックパッケージなら、『3日は宿に滞在し、1日だけ不泊にする』という旅程の組み方も問題ありません。

パッケージツアーは旅の始まりから終わりまでのルート・宿泊先がきちんと決まっており、現地合流や不泊は不可能です。旅の自由度の高さでは、ダイナミックパッケージには及びません。

ダイナミックパッケージを提供しているサイト

(出典) pixta.jp

ダイナミックパッケージは、オンライン予約が一般的です。どのようなサイトから予約できるのか見ていきましょう。

旅行会社

旅行会社でダイナミックパッケージを選ぶメリットは、信頼性が高いことです。ツアー商品も豊富なため、希望に合うツアーを組み立てられます。ただし選択できる範囲や内容は異なるため、ニーズにマッチする会社を見極めることが大切です。

例えばJTBで飛行機を使ったダイナミックパッケージを利用する場合、選択肢はJAL便・ANA便・FDA便・ジェットスター便のみとなります。これに対しHISなら、LCC便も選択可能です。

またJTBは出発前日までの予約が可能ですが、HISは3日前までです。宿泊先については、どちらの会社も6,900のホテル・旅館を選べるので、不足を感じることはないでしょう。なお、両社ともJR・新幹線を利用するダイナミックパッケージも提供しています。

JTB 国内 飛行機利用パック・ツアーのサービス案内 | ダイナミックパッケージ（飛行機+宿・ホテル）
【HIS】ダイナミックパッケージ｜国内航空券＋ホテル・宿

航空会社

ANAやJAL・スターフライヤーといった航空会社では、ダイナミックパッケージを提供しています。飛行機を使って旅行するのであれば、航空券から宿泊先・レンタカーの予約まで一気通貫で行うのも一つの方法です。

航空会社のダイナミックパッケージを使うメリットは、マイルが貯まる点です。いずれの航空会社も、区間マイルの50%が積算されます。

さらにANAの場合は、ダイナミックパッケージの旅行代金100円につき1マイルのツアーマイルが貯まる仕組みです。『プラスマイル』が設定されたダイナミックパッケージなら、より多くのツアーマイルを獲得できます。いずれの航空会社も、出発日前日までの予約が可能です。

ダイナミックパッケージ6つのポイント|国内ダイナミックパッケージ|ANA
JALパック | 9つのポイントをご紹介！ – JALダイナミックパッケージとは？
スターフライヤー国内ダイナミックパッケージ

インターネット旅行会社

オンライン上のみで展開するインターネット旅行会社も、ダイナミックパッケージを提供しています。検索性・操作性に優れており、サイト独自のポイント制を採用しているケースが多いのが特徴です。

例えば『じゃらん』には、航空会社・JRを利用できるダイナミックパッケージがあります。目的やエリア・部屋の種類などから検索でき、希望の宿泊先を探しやすいのが魅力です。

また楽天ユーザーなら、『楽天トラベル』を利用すると楽天ポイントが貯まります。レンタカーなどのオプションも選択でき、希望に合ったプランの組み立てが可能です。ただしJRは使えないため、飛行機による旅行の場合のみ利用できます。

なお両社ともLCCは選択できません。

宿・ホテル予約 – 旅行ならじゃらんnet
楽パック – 国内ツアー（航空券＋宿）【楽天トラベル】

構成／編集部