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小さな投資で豊かな暮らしを実現できる「コンパクト平屋」が人気の理由

2023.05.23

リクルートの住まい領域の調査研究機関である『SUUMOリサーチセンター』では、「SUUMOトレンド発表会2023」を2023年4月20日(木)に開催し、「平屋回帰」というトレンドキーワードを発表したので詳細をお伝えしよう。

小さな投資で豊かな暮らしを実現できるコンパクト平屋に再注目!

単身世帯・小規模世帯の増加、不要品の個人間売買アプリの普及、映像・音楽コンテンツのサブスクリプション化などを背景に、私たちは以前に比べ多くのモノを持つ必要がなくなってきた。

人生100年時代、度重なる災害を経験し、先々のライフスタイルの変化が想定される中、変化に柔軟な家造りや将来設計の面からも“ミニマルな暮らし”に注目が集まっている。

加えて最近は、住宅資材・エネルギー価格の高騰も著しいことや、SDGs(持続可能な開発目標)の採択により、脱炭素化・省エネ意識が高まったことで、初期コスト・ランニングコストともに低い、小さな平屋・コンパクト平屋へのニーズが増加している。

リクルートが行った注文住宅建築者調査の検討項目では、「平屋の住宅」を回答した割合は年々増加しており、2018年12.4%に対し、2022年では17.9%となった。

かつて日本では、多くの人は平屋や1階建ての長屋に住んでおり、2階建て以上の家が普及したのは戦後から。スーモでは日本の伝統的な家の形に、今改めて注目が集まるトレンドを「平屋回帰」と名付けた。

スーモが現代の「コンパクト平屋」の特徴を分析したところ、3種類に分類することができた。

1つ目は高機能な規格型新築住宅「新築 高コスパ平屋」。太陽光発電、高断熱、高耐震等の機能性を追求しながらも20坪前後で、1500万円を切るローコスト新築住宅。仕様と間取りパターン化、選択式にし資材統一化と打ち合わせ回数減少させコストダウンしている。

2つ目は「リユース平屋」。中古一戸建てを買い取り、一定のリフォームを加えることで土地込みで1500万円を切る価格での販売が実現。地方都市で販売数を拡大している。また昔ながらの日本家屋の2階部分をなくす減築にも注目が集まっている。

3つ目は多拠点生活や個人の趣味に活用する「サードプレイス平屋」。家族でアウトドアやキャンプ・趣味などを楽しむ拠点として、地方の平屋を改修したり、必要最低限の新築を建てるケース。

庭先に小屋を増築し、リモートワーク、趣味、小さなお店など、目的に特化したスペースとして一人の時間を楽しむ人も。

トレンドワードについて研究員のコメント

かつて一戸建てといえば、結婚や子育てをきっかけに、生涯住むことを前提として選ぶもので、部屋数も収納も多く設け、さまざまな変化に備えることが当たり前とされてきました。

しかし現在は子どものいない世帯や単身で暮らす人、高齢者世帯、一人親世帯など、世帯も多様化。

人生100年といわれる中で、転職、子どもの独立、親の介護、体の変化など、自身に起こる変化を全て想定し、生涯暮らす家を選ぶのは難易度が高く、目の前の暮らしやすさと両立できないのかもしれません。

サブスクやフリマアプリ等、IT化によりもたらされたたくさんの選択肢により、全てを家の中で賄わずとも、暮らしの質が上げられるようになってきました。

これからは自身の変化に合わせてその都度、最適な住まいを選ぶ「都度最適」が日々の暮らしを豊かにしてくれるのではないでしょうか。

小さな投資で、変化に柔軟に対応できる、20坪前後のコンパクトな平屋暮らし「平屋回帰」の現象は、さまざまな社会背景からの必然なのかもしれません。

『SUUMO』副編集長兼『SUUMOリサーチセンター』研究員 笠松 美香

関連情報:https://www.suumo-research.com/

構成/Ara

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