骨太の音、ドイツのプロ機器メーカーが作るヘッドホンアンプ
「Violectric」は厚みがあってなめらか、特にボーカルを魅力的に再生してくれる。Lake Peopleというプロ用機器のメーカーがパーツや外装などを吟味した、コンシューマー用のブランドがViolectricである。最近、ハイエンドブランドとしてniimbusも追加された。プロ用の色付けがなく情報量が多く、正確な音像定位を再現するヘッドホンアンプに音の厚みとなめらかさが加わりいい感じになったのがViolectricなのである。
ほぼ全モデルを試聴したが、フラッグシップの「DHA V590² PRO」(82万5000円)はDACにESS ES9026PROを搭載、アナログバランス入力にも対応したモデルで、デジタル接続ではワイドレンジで、低域の解像度が高く緻密な音の空間を描き出してくれた。
「DHA V380²」(51万7000円)もDAC内蔵でアナログ入力はアンバランス2系統、バランス出力に対応したモデルで、こちらのほうが中低域に厚みがあってアナログっぽい音だった。ハイエンドのniimbus「US5 Pro」(95万7000円)は、さらに情報量が増え女性ボーカルは艷やかに歌い上げる。これはもっと注目したいブランドである。
「DHA V380²」はアナログ入力を備えプリアンプとしても使える
「DHA V590² PRO」のPROはリレー切替式のボリューム搭載を意味する
「US5 Pro」は純粋なアナログアンプで、プリアンプ機能を搭載
Violectric専用に開発された115Vへのステップアップトランス「FIT-510」。7月発売予定の新製品